プログラミングスクールを卒業したばかりのコーダーは、基礎的なスキルを習得しているものの、実務では思わぬミスをしがちです。本記事では、初心者がよく陥るコーディングの間違いと、その改善方法について解説します。
1. コードの可読性を軽視する
コードは「書ければよい」わけではありません。第三者が読んでも理解しやすい構造になっているかを意識することが重要です。
ミス例:
<div style="width:100px;height:100px;background:#ff0000;color:#ffffff;font-size:14px;text-align:center;">ボタン</div>
改善方法:
- 適切なHTMLタグを使用し、意味を持たせる
- CSSの適用を分離し、再利用しやすいスタイルを作る
<button class="styled-button">ボタン</button>
.styled-button {
width: 100px;
height: 100px;
background-color: red;
color: white;
font-size: 14px;
text-align: center;
border: none;
cursor: pointer;
}
理由: インラインスタイルを使うと、管理が煩雑になり、再利用性が低くなるため、CSSで適切に管理するのが望ましい。
2. 構造化されたHTMLを作らない / SEOやアクセシビリティを考慮しないHTML
HTMLの構造が適切でないと、検索エンジンに正しく認識されず、ユーザーにも伝わりにくくなります。
ミス例:
<div class="header">サイトのタイトル</div>
<div class="content">コンテンツの見出し</div>
<div class="text">コンテンツの本文</div>
改善方法:
- 意味のあるHTMLタグを使用する
- 構造を論理的に整理する
<header>
<h1>サイトのタイトル</h1>
</header>
<section>
<h2>コンテンツの見出し</h2>
<p>コンテンツの本文</p>
</section>
理由: header
、h1
、section
タグを使うことで、SEOやアクセシビリティが向上し、ページ構造が分かりやすくなる。
3. CSSの優先順位を考えずにスタイルを適用
CSSには「カスケード」という概念があり、スタイルの適用順序が影響を与えます。
ミス例:
.button {
background-color: blue;
}
.button {
background-color: red !important;
}
改善方法:
!important
の多用を避け、適切なCSS設計を行う- クラスの命名規則を統一する(BEMなど)
.button-primary {
background-color: blue;
}
.button-secondary {
background-color: red;
}
理由: !important
を乱用するとスタイルの管理が難しくなるため、適切なセレクタの優先順位を意識することが重要。
4. div要素の乱用
div
タグは汎用的な要素ですが、適切なHTMLタグを使用することで意味を明確にできます。
ミス例:
<div class="container">
<div class="title">タイトル</div>
<div class="text">本文</div>
</div>
改善方法:
section
やarticle
などの適切なタグを使用する
<section>
<h2>タイトル</h2>
<p>本文</p>
</section>
理由: div
を乱用すると、構造が分かりにくくなり、SEOやアクセシビリティの観点からも不利になる。
5. position
の多用や強引な余白の調整
CSSのposition: absolute;
を多用すると、後からレイアウトを変更する際に問題が発生しやすくなります。
ミス例:
.element {
position: absolute;
top: 50px;
left: 100px;
margin-left: 30px;
margin-right: 20px;
}
改善方法:
position: absolute;
を必要な場面でのみ使用する- フレックスボックスやグリッドを活用する
.container {
display: flex;
justify-content: center;
align-items: center;
}
.element {
margin: 0 auto;
padding: 20px;
}
理由: position: absolute;
を乱用すると、レスポンシブ対応が難しくなり、コードの保守性が低下する。
6. 画像に適切なalt
属性を設定しない
画像のalt
属性は、視覚障害者向けのスクリーンリーダーや検索エンジンのインデックスにも影響を与えます。
ミス例:
<img src="image.jpg">
改善方法:
alt
属性を適切に設定する
<img src="image.jpg" alt="美しい風景の写真">
理由: alt
属性を設定することで、SEOやアクセシビリティの向上に貢献できる。
まとめ
初心者がよくやりがちなコーディングミスは、ちょっとした意識の違いで大きく改善できます。以下の点を意識することで、より良いコードを書けるようになります。
- コードの可読性を意識し、誰が見ても分かりやすくする
- 適切なHTMLタグを使い、意味のある構造を作る
- CSSの優先順位を理解し、適切なスタイル設計を行う
div
の乱用を避け、よりセマンティックなタグを使用するposition
や強引な余白調整を控え、柔軟なレイアウトを作る- 画像の
alt
属性を設定し、SEOとアクセシビリティを意識する
これらを意識して、より実務レベルのコードを書けるようになりましょう!
当記事に対してのコメントをご記載くださいませ!
いただいたコメントは運営者で確認・承認後に反映いたします。誹謗中傷に繋がるような内容・その他不適切な内容と運営者の方で判断したコメントは削除させていただきます。