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AI・生成AI 2026年10月27日

Meta Muse Wonderとは?できること・料金・Claude・GPTとの比較と使うときの注意点

かつ

かつ

2026/10/27

Meta Muse Wonderとは。できること・料金・使うときの注意点。右は法律の仕事の試験 Harvey LAB-AA の点(Meta のモデルカードより):Muse Wonder Full 13.1、Muse Wonder 10.0、GPT-6 Astra 8.6、Claude Fable 5.1 6.4、Claude Opus 5.5 4.2

2026年10月12日、Meta が新しい AI モデル「Muse Wonder」を発表しました。3日後の10月15日には、誰でもダウンロードできる「Muse Spark Open」も出しています。

「Muse って何?」「ChatGPT や Claude と比べてどうなの?」「仕事で使っても大丈夫?」と気になっている人も多いと思います。

この記事では、Meta の公式の発表・料金表・モデルカード(性能と安全性の報告書)だけをもとに、次のことをまとめます。

  • Meta の「Muse」とはどんなモデルの集まりなのか
  • Muse Wonder と Muse Wonder Full で何ができるのか
  • Meta が出した、Claude・GPT との性能の比較
  • 料金と、使える場所
  • 誰でもダウンロードできる Muse Spark Open
  • 仕事で使うときに気をつけたいこと

数字は2026年10月27日に公式ページで確かめたものです。

まず結論:何段階もの作業を任せるための、Meta のいちばん強いモデル

項目 内容
何か Meta の AI モデル「Muse」シリーズのうち、いちばん強い API のモデル(プレビュー版)
発表 2026年10月12日
ねらい 個人と仕事の「エージェント」(何段階もの作業を任せる AI)。法律・金融・健康の分野にも強いとしている
読めるもの 文章・画像・動画・音声・PDF。答えは文章
読める長さ 1,048,576 トークン
API の料金(100万トークンあたり) 入力 $4・キャッシュした入力 $0.20・出力 $20
もっと強い版 Muse Wonder Full。Muse Code の月額 $50 以上のプランだけで使え、API では使えない
注意 Muse Code の月額プランは、最初から「入れた内容が Meta の学習に使われる」モードになっている

出典:Meta Model API のモデル一覧、Meta Model API の料金とレート制限

Meta の「Muse」とは

Muse は、Meta が出している AI モデルのシリーズの名前です。文章のモデルだけでなく、画像・音声のモデルもそろっています。Meta の開発者向けページ(Meta Model API)のモデル一覧には、2026年10月27日の時点で次のものが並んでいます。

モデル 何をするモデルか 使い方
Muse Wonder 長い開発やエージェントの作業向けの、いちばん強い API のモデル(プレビュー版) API
Muse Wonder Full Muse Wonder よりさらに強い版 Muse Code の有料プランだけ
Muse Spark 1.3 エージェントの作業とコーディング向けのおすすめのモデル API
Muse Image 画像を作る・直す API
Muse Voice Transcribe 音声を文字に起こす API
Muse Spark Open Muse Spark を誰でもダウンロードできるようにした版 自分のサーバーや、ほかの会社のクラウドで動かす
Muse Glimmer 自分のパソコンなどで動かす小さめのモデル 自分で動かす

出典:Meta Model API のモデル一覧

Muse Wonder でできること

Meta は Muse Wonder を「個人と仕事のエージェントの作業で、最先端の性能をめざしたモデル」と説明しています。公式の発表で強みとして挙げているのは、次の2つです。

名前 公式の説明
Active Memory 会話をまたいで大事なことを覚えておき、今の作業に関係することを取り出す
Active Focus 難しい目標でもあきらめず、別のやり方を試したり、新しい情報に合わせたりする。必要なときは聞き返し、大事な操作の前には確認を取る

使い道の例として、賃貸の契約書を読み解く、お金や健康の情報を整理する、小さなアプリから大きなソフトまで作る、などが挙げられています。モデルカードには、ほかに次の使い道も並んでいます。

  • 質問への答え・文章を書く・直す・まとめる・資料やデータを読み解く
  • コードを書く・説明する・直す・テストする
  • 調べもの・計画づくり・道具やアプリを使った何段階もの作業
  • 書類・画面のスクリーンショット・グラフ・画像・動画を読み取る

出典:Muse Wonder|Meta、Muse Wonder モデルカード|Meta

Meta が出した性能の比較

モデルカードには、Claude(Anthropic)と GPT-6 Astra(OpenAI)と並べた表が載っています。どれも推論をいちばん深くした設定(max)での数字です。下はその一部です。

試験(何を測るか) Muse Wonder Full Muse Wonder Claude Fable 5.1 GPT-6 Astra Claude Opus 5.5
Harvey LAB-AA(法律の仕事) 13.1 10.0 6.4 8.6 4.2
AutomationBench-AA(仕事の流れの自動化) 45.4 39.1 32.1 41.6 41.2
MemoryBench(長い会話で覚えておく力) 85.5 85.6 79.0 81.4 81.5
HealthBench Pro(健康の質問) 62.3 60.5 62.1 65.3 65.6
OSWorld V2.1(パソコン操作・部分点) 78.4 72.6 80.7 75.8 81.8
DeepSWE 1.1(長い開発) 79.0 78.8 67.4 74.1 74.2
ProgramBench(プログラムを一から作る) 59.0 50.0 55.5 52.5 70.5
Artificial Analysis の総合指数 56 52 53 53 58

太字はその行でいちばん高い数字です。法律の仕事・仕事の流れの自動化・長い開発では Muse Wonder Full がいちばん上で、長い会話で覚えておく力では Muse Wonder がいちばん上でした。一方で、健康の質問・パソコン操作・プログラムを一から作る試験と、評価機関 Artificial Analysis の総合指数では Claude Opus 5.5 がいちばん上です。

この表は Meta が作ったものです。Meta 自身も「ほかの会社のモデルは、指示文や道具の設定がそのモデル向けに調整されていないことがある」と注意書きを付けています。

出典:Muse Wonder モデルカード|Meta

料金と使える場所

API:OpenAI の SDK のまま呼べる

Muse Wonder は Meta Model API から使えます。モデル名は muse-wonder-1.0 です。API は OpenAI と同じ形で呼べるようになっていて、Meta は「今の OpenAI の SDK のコードなら、接続先の URL とモデル名を変えるだけで移れる」と案内しています。

100万トークンあたりの料金(米ドル・標準)。入力は Muse Wonder $4・Muse Spark 1.3 $1.25・Muse Spark 1.3 Contributor $0.10。出力は Muse Wonder $20・Muse Spark 1.3 $4.25・Muse Spark 1.3 Contributor $0.20

モデル 入力 キャッシュした入力 出力
Muse Wonder $4.00 $0.20 $20.00
Muse Spark 1.3 $1.25 $0.15 $4.25
Muse Spark 1.3(Contributor モード) $0.10 $0.002 $0.20

100万トークンあたり・米ドルの料金です。Web 検索の道具を使うと、1,000回の検索ごとに $2.50 が別にかかります。使える量の上限は、チーム全体で1分あたり 3,000回・400万トークンです。

OpenAI の最新モデルと料金を比べたい人は「GPT-6.1 Terraとは」も見てください。

出典:Meta Model API の料金とレート制限、Muse Wonder と Muse Wonder Full の使い方|Meta

Muse Code:Muse Wonder Full はここだけ

いちばん強い Muse Wonder Full は、Meta のコーディング用の道具「Muse Code」の月額プランの中でしか使えません。Muse Code は Mac と Windows で動きます。

Muse Code のプラン 月額 使えるモデル・量
Everyday Usage $5 Muse Spark・Muse Wonder・Muse Image。5時間ごとに10〜50回ほど
High Usage $15 Everyday の5倍
Power Usage $50 Muse Wonder Full が使える。Everyday の20倍
Maximum Usage $200 Power の内容に加えて、Everyday の80倍

出典:Muse Code|Meta、Muse Wonder と Muse Wonder Full の使い方|Meta

Muse Spark Open:誰でもダウンロードできる大きなモデル

2026年10月15日には、Muse Spark Open が公開されました。重み(モデルの中身)を誰でもダウンロードでき、自分のサーバーで動かせるモデルです。

項目 内容
大きさ 全体 8,160億パラメータ。1回の計算で動くのはそのうち 420億
読める長さ 100万トークン
置き場所 Hugging Face。Amazon・Google・Microsoft のクラウドからも使える
動かすのに要る物 軽くした版(NVFP4)で GPU のメモリが 700GB 以上。元の版(BF16)は 2TB
ライセンス Muse Model License

ライセンスで気をつけたいのは次の2つです。

  • 使った製品やサービスのどこか(画面・説明書・サイトなど)に「Built with Muse Spark Open」と目立つように書く
  • 関連会社も含めた年間の売上が 2,000万ドルを超える会社が、このモデルそのものを「モデルを使わせるサービス」として売るときは、Meta への連絡と別の契約が要る。社内で使う・自社の製品の部品として使う場合は、この決まりの外

作ったものの権利について、Meta は「出力の所有権は主張しない」と書いています。

GPU のメモリが 700GB 以上要るので、中小企業や個人が手元で動かすものではありません。使うなら、このモデルを載せているクラウドの会社を通すのが現実的です。

出典:Muse Spark Open|Meta、Muse Spark Open のモデルカード|Hugging Face

仕事で使うときに気をつけたいこと

Muse Code は最初から「入れた内容が学習に使われる」モード

Meta Model API には「Standard」と「Contributor」の2つのモードがあります。Contributor モードは安い代わりに、入れた指示・コード・ファイル・やり取りを、Meta が次のモデルの学習に使うことに同意する しくみです。

そして Meta の料金のページには、Muse Code の月額プランは、最初から Contributor モードになっている(設定で切り替えられる)と書かれています。

お客さまの情報や社外に出せないコードを扱うなら、Muse Code を入れたらまず設定を確かめてください。なお、API で使う Muse Wonder には Contributor モードはありません。

出典:Meta Model API の料金とレート制限

Meta 自身が書いている弱いところ

モデルカードには、次のような限界も書かれています。

  • 3D など、目で見て空間をとらえる作業はまだ弱い
  • 学習データに少ない新しい場面では、何段階もの考えの途中で間違えることがある
  • 18歳未満の人が使うことは想定していない

また、取り消せない操作をさせるときは「人が確認してから実行する」仕組みを足すよう勧めています。

出典:Muse Wonder モデルカード|Meta

安全性の評価

モデルカードによると、守りの仕組みを付ける前の Muse Wonder Full は、生物・化学の分野で Meta の「高いリスク」の線に届く可能性を否定できなかったため、その分野向けの守りを足しています。守りを付けたあとは、どの分野も「中くらい以下」と評価し、公開を決めたとしています。

出典:Muse Wonder モデルカード|Meta

向いている人・向いていない人

向いている人

  • 法律の書類づくりや、何段階もの仕事の流れを AI に任せたい人
  • すでに OpenAI の API を使っていて、接続先を変えるだけで別の会社のモデルを試したい人
  • 長い会話の中で、前に話したことを覚えておいてほしい人

向いていない人

  • 3D や図形など、空間をとらえる作業が中心の人(Meta 自身が弱いと書いている)
  • 社外に出せない情報を、設定を確かめずに Muse Code に入れてしまいそうな人
  • いちばん強い Muse Wonder Full を API から使いたい人(今は使えない)

ショート動画で見る

この記事の要点を、1分ほどのショート動画にまとめました。

まとめ

  • Muse は、文章・画像・音声のモデルをそろえた Meta のシリーズ。Muse Wonder はその中でいちばん強い API のモデル
  • 料金は入力 $4・出力 $20。いちばん強い Muse Wonder Full は Muse Code の $50 以上のプランでしか使えない
  • Meta の比較では、法律の仕事や長い開発で上位。ただしプログラムを一から作る試験や総合指数では Claude Opus 5.5 が上で、数字はどれも Meta の自己申告
  • 10月15日には、誰でもダウンロードできる Muse Spark Open も出た。動かすには GPU のメモリが 700GB 以上要る
  • Muse Code は最初から「入れた内容が学習に使われる」モード。仕事で使うなら、まず設定を確かめる

この記事の著者・監修

カツ
生成AIエンジニア/フロントエンドエンジニア/舞台監督などなど

カツ

カツプロ運営者のカツです! AI・Web関連から、日常のことなど、私目線の回答も交えながらお伝えします!

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