Ollamaの使い方と必要スペック|導入手順・API・アカウント要否
かつ
2026/09/17
Ollama(オラマ)は、公開されているAIモデルを自分のパソコンで動かすためのソフトです。この記事では、インストールからモデルを動かすまでの手順、必要スペック、アカウントが要るかどうか、APIサーバーとしての使い方をまとめます。
この記事は2026年9月17日時点の公式情報で書いています。最新版は v0.34.1(2026年9月14日公開)です(GitHub Releases)。内容はすべて公式サイト・公式ドキュメント・公式GitHubで確認したもので、各段落に出典のリンクを付けています。
Ollamaとは
Ollamaは、macOS・Windows・Linuxで使えます(公式クイックスタート)。コマンドを1つ打つと、モデルのダウンロードから会話の開始までを行います。
動かせるのは、中身が公開されている「オープンモデル」です。たとえばGoogleの Gemma 4(ollama.com/library/gemma4)や、OpenAIが公開した gpt-oss(ollama.com/library/gpt-oss)があります。使えるモデルの一覧は ollama.com/search で探せます。
ChatGPTそのものは、Ollamaでは動きません。ChatGPTのモデルは公開されていないためです。OpenAIのモデルでOllamaに載っているのは、公開版の gpt-oss です(gpt-oss のページ)。
いまのOllamaは、パソコンで動かす「ローカルモデル」に加えて、Ollamaのサーバーで動かす「クラウドモデル」も使えます(公式ドキュメント:Cloud)。この2つは、アカウントの要否が違います。次の章で説明します。
アカウントは必要?
パソコンでモデルを動かすだけなら、アカウントは要りません。公式のクイックスタートには、ローカルモデルは「APIキー不要」と書かれています(公式クイックスタート)。パソコン内のAPI(http://localhost:11434)にも認証はありません(公式ドキュメント:Authentication)。
アカウントが要るのは、次の場合です(公式ドキュメント:Authentication)。
| やりたいこと | アカウント | 必要なもの |
|---|---|---|
| パソコンでモデルを動かす | 不要 | なし |
| パソコンのOllamaからクラウドモデルを使う | 必要 | ollama signin でサインイン |
| 自作アプリからクラウドのAPIを直接呼ぶ | 必要 | APIキー(環境変数 OLLAMA_API_KEY) |
| 自分で作ったモデルを公開する・非公開モデルを取得する | 必要 | サインイン |
料金ページでは、無料の「Free」プランに「Run models locally(モデルをローカルで動かす)」が含まれています(ollama.com/pricing)。クラウドモデルを多く使う場合は、有料プランの利用枠を確認してください。
クラウド機能を使わない場合は、止めることもできます。環境変数 OLLAMA_NO_CLOUD=1 を設定するか、~/.ollama/server.json に "disable_ollama_cloud": true を書き、Ollamaを再起動します(公式FAQ)。
必要スペック・動作環境
OSごとの動作環境
公式ドキュメントに書かれている要件は次のとおりです(Windows/macOS/Linux)。
| OS | 対応バージョン | GPU |
|---|---|---|
| Windows | Windows 10 22H2 以降(Home または Pro) | NVIDIA:ドライバ 551.61 以降 AMD Radeon:ROCm v7 対応ドライバ、または Vulkan 対応ドライバ |
| macOS | macOS Sonoma(14)以降 | Apple M シリーズ:CPUとGPUの両方を使う Intel(x86)Mac:CPUのみ |
| Linux | 対応ディストリビューションの記載なし(amd64 と arm64 のパッケージあり) | NVIDIA:CUDAドライバ AMD:ROCm v7 ドライバ |
NVIDIAのGPUは、Compute Capability 5.0 以上・ドライバ 550 以降が対象です。Compute Capability 5.0〜6.2 のGPUは、ドライバ 570 以降が必要です(公式ドキュメント:Hardware support)。WindowsとLinuxでは、Vulkan を通してその他のGPUも使えます。AppleのGPUは Metal で動きます(同ページ)。
GPUがなくても動きます。VRAM(GPUのメモリ)が足りない場合は、パソコン本体のメモリも使って動きますが、応答は遅くなることがあります(公式クイックスタート)。
メモリ(VRAM)の目安
必要なメモリは、使うモデルによって変わります。公式には「このPCならすべて動く」という一覧はありません。公式クイックスタートに載っている具体例は次の1つです(公式クイックスタート)。
- モデル:
gemma4:e2b - ダウンロード容量:約7.2GB
- 推奨:使えるVRAMが8GB(Macの場合はユニファイドメモリ)
- 一度に読み込む文章の長さ(コンテキスト)を長くすると、さらにメモリが必要
ほかのモデルは、モデルのページに書かれた容量を目安にしてください。Gemma 4 の場合は次のとおりです(ollama.com/library/gemma4)。
| モデル名 | 容量 | コンテキスト |
|---|---|---|
gemma4:e2b | 7.2GB | 128K |
gemma4:e4b(gemma4 と同じ) | 9.6GB | 128K |
gemma4:12b | 7.6GB | 256K |
gemma4:26b | 19GB | 256K |
gemma4:31b | 20GB | 256K |
読み込んだモデルがGPUに載っているかは、ollama ps で確かめられます。PROCESSOR の列が「100% GPU」ならすべてGPU、「100% CPU」ならすべて本体メモリ、「48%/52% CPU/GPU」のような表示なら両方に分かれています(公式FAQ)。
ストレージ(容量)
Windowsでは、本体のインストールに4GB以上の空きが必要です。これとは別に、モデルの保存に数十GB〜数百GBが必要になることがあります(公式ドキュメント:Windows)。macOSでも、モデル用に数十GB〜数百GBの空きが必要になることがあると書かれています(公式ドキュメント:macOS)。
モデルの保存先は次のとおりです(公式FAQ)。
| OS | モデルの保存先 |
|---|---|
| Windows | C:\Users\%username%\.ollama\models |
| macOS | ~/.ollama/models |
| Linux | /usr/share/ollama/.ollama/models |
Cドライブの空きが少ない場合は、環境変数 OLLAMA_MODELS に別の保存先を設定します。設定方法は後の「設定を変える」で説明します。
インストール方法
公式サイトの ダウンロードページ から、OSに合わせて入れます。コマンド1行で入れる方法もあります(公式GitHubのREADME)。
Windows
インストーラー(OllamaSetup.exe)を実行します。管理者権限は不要で、ユーザーのホームフォルダに入ります(公式ドキュメント:Windows)。PowerShellで入れる場合は次のコマンドです(公式README)。
irm https://ollama.com/install.ps1 | iex
インストール後はOllamaが裏で起動し、コマンドプロンプトやPowerShellで ollama コマンドが使えるようになります(公式ドキュメント:Windows)。インストール先を変えたい場合は、次のように起動します(同ページ)。
OllamaSetup.exe /DIR="d:\some\location"
macOS
ollama.dmg を開き、Ollamaのアプリを「アプリケーション」フォルダにドラッグします。初回起動時に ollama コマンドが見つからない場合は、使えるようにするための許可を求められます(公式ドキュメント:macOS)。ターミナルで入れる場合は次のコマンドです(公式README)。
curl -fsSL https://ollama.com/install.sh | sh
Linux
次のコマンドで入れます(公式ドキュメント:Linux)。
curl -fsSL https://ollama.com/install.sh | sh
手動で入れる場合や、AMD GPU用・ARM64用のパッケージは、同じページの「Manual install」に手順があります。
Docker
公式のDockerイメージ ollama/ollama があります(公式README)。CPUだけで動かす場合は次のコマンドです(公式ドキュメント:Docker)。NVIDIA GPUを使う場合は、同じページの手順で NVIDIA Container Toolkit を先に入れます。
docker run -d -v ollama:/root/.ollama -p 11434:11434 --name ollama ollama/ollama
入ったかを確かめる
ターミナルで次を実行し、バージョンが表示されれば入っています(公式ドキュメント:Linux)。
ollama -v
使い方:モデルを動かす
いちばん簡単な始め方
ターミナルで ollama とだけ打つと、案内が表示されます。案内に沿って、ローカルモデルを選ぶか、サインインしてクラウドモデルを使うかを選びます(公式クイックスタート)。
ollama
モデルを指定して会話する
次のコマンドで、Gemma 4 の小さいモデルをダウンロードし、そのまま会話を始めます。終わるときは /bye と入力します(公式クイックスタート)。
ollama run gemma4:e2b
ダウンロードだけ先に済ませたい場合は pull を使います(同ページ)。
ollama pull gemma4:e2b
よく使うコマンド
公式のCLIリファレンスに載っているコマンドです(公式ドキュメント:CLI Reference)。
| コマンド | やること |
|---|---|
ollama run モデル名 | モデルを動かして会話する(未ダウンロードなら取得する) |
ollama pull モデル名 | モデルをダウンロードする |
ollama ls | ダウンロード済みのモデルを一覧表示する |
ollama ps | いまメモリに読み込まれているモデルを表示する |
ollama stop モデル名 | 読み込まれているモデルを止める |
ollama rm モデル名 | モデルを削除する(容量を空ける) |
ollama serve | Ollamaのサーバーを起動する |
ollama signin/ollama signout | ollama.com にサインイン/サインアウトする |
ollama launch | 外部のアプリと連携して起動する(次の項) |
モデルは、使い終わってから5分間メモリに残ります。すぐに空けたいときは ollama stop を使います(公式FAQ)。
コーディングエージェントと連携する
ollama launch を使うと、Claude Code・Codex CLI・OpenCode などを、Ollamaのモデルで動かせます(公式クイックスタート)。たとえば Claude Code の場合は、プロジェクトのフォルダで次を実行します。
ollama launch claude
Claude Code が入っていなければ、Ollamaがインストールを提案します。起動するとモデルを選ぶ画面になります(同ページ)。--model でモデルを指定して起動することもできます(CLI Reference/gemma4 のページ)。
ollama launch claude --model gemma4
APIサーバーとして使う
サーバーの場所
Ollamaを起動すると、パソコンの中でAPIサーバーが動きます。アドレスは http://localhost:11434 です(公式ドキュメント:Windows)。WindowsとmacOSではアプリを起動すれば動きます。Linuxで動いていない場合は ollama serve で起動します(公式クイックスタート)。
リクエストを送る
次のコマンドで、パソコン内のモデルに質問を送れます。APIキーは要りません(公式クイックスタート)。
curl http://localhost:11434/api/chat \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "gemma4:e2b",
"messages": [
{
"role": "user",
"content": "Say hello in one sentence."
}
],
"stream": false
}'
OllamaのAPIのほかに、OpenAI形式とAnthropic形式のAPIにも対応しています。ただし、それぞれ元のAPIの一部だけです(公式ドキュメント:API Introduction)。
| API の形式 | パソコン内のサーバー | クラウドに直接 |
|---|---|---|
| Ollama | http://localhost:11434/api | https://ollama.com/api |
| OpenAI 互換 | http://localhost:11434/v1 | https://ollama.com/v1 |
| Anthropic 互換(ベースURL) | http://localhost:11434 | https://ollama.com |
PythonとJavaScriptには公式ライブラリがあります(ollama-python/ollama-js)。
ほかのパソコンから使う
初期設定では、Ollamaは 127.0.0.1 の11434番ポートでだけ待ち受けます。つまり、そのパソコンの中からしか使えません。ほかのパソコンから使いたい場合は、環境変数 OLLAMA_HOST で待ち受けるアドレスを変えます(公式FAQ)。
パソコン内のAPIには認証がありません(公式ドキュメント:Authentication)。外に公開すると、誰でもモデルを使える状態になります。公開する範囲は、社内ネットワークに限るなどの対策をしてください。
Linuxで常駐させる
Linuxでは、systemd のサービスとして登録する手順が公式にあります。サービスとして登録した後は、次のコマンドで起動と状態の確認ができます(公式ドキュメント:Linux)。
sudo systemctl start ollama
sudo systemctl status ollama
設定を変える
Ollamaの設定は、環境変数で変えます。設定する場所はOSで違います(公式FAQ)。
| OS | 設定のしかた |
|---|---|
| Windows | タスクバーからOllamaを終了 → 設定アプリ(Windows 10はコントロールパネル)で「環境変数」を検索 → ユーザーアカウントの環境変数に追加 → スタートメニューからOllamaを起動 |
| macOS(アプリ版) | launchctl setenv 変数名 "値" を実行 → Ollamaを再起動 |
| Linux(systemd) | systemctl edit ollama.service で [Service] に Environment="変数名=値" を追加 → systemctl daemon-reload と systemctl restart ollama |
よく使う環境変数は次のとおりです(公式FAQ)。
| 環境変数 | 変わること | 初期値 |
|---|---|---|
OLLAMA_MODELS | モデルの保存先 | 上の「ストレージ」の表のとおり |
OLLAMA_HOST | 待ち受けるアドレスとポート | 127.0.0.1:11434 |
OLLAMA_CONTEXT_LENGTH | 一度に扱う文章の長さ(トークン数) | 4096 |
OLLAMA_KEEP_ALIVE | モデルをメモリに残しておく時間 | 5分 |
OLLAMA_NO_CLOUD | 1 でクラウド機能を止める | — |
Linuxの標準インストールで保存先を変える場合は、ollama ユーザーがそのフォルダを読み書きできるようにします(公式FAQ)。
sudo chown -R ollama:ollama <保存先のフォルダ>
クラウドモデルの使い方
パソコンの性能が足りない場合は、クラウドモデルを使う方法もあります。クラウドモデルはOllamaのサーバーで動くので、モデルのダウンロードは不要です(公式ドキュメント:Cloud)。
Ollamaのアプリやコマンドから使う場合は、サインインしてから、モデル名に :cloud を付けます(公式ドキュメント:Cloud)。
ollama signin
ollama run gemma4:cloud
自作のアプリから直接呼ぶ場合は、ollama.com/settings/keys でAPIキーを作り、環境変数 OLLAMA_API_KEY に入れます。この方法ではOllamaのインストールも不要です(公式クイックスタート)。
# Windows(PowerShell)
$env:OLLAMA_API_KEY = "your_api_key"
# macOS / Linux
export OLLAMA_API_KEY="your_api_key"
クラウドに送った入力と出力について、公式は「モデルの学習には使わない」と書いています(公式ドキュメント:Cloud)。ローカルで動かしている場合は、入力やデータをOllama側は見ていない、とも書かれています(公式FAQ)。APIキーは、ブラウザで動くコードやGitのリポジトリに入れないようにしてください(同ページ)。
よくある質問
アップデートはどうする?
macOSとWindowsでは、更新が自動でダウンロードされます。タスクバーまたはメニューバーのOllamaから「Restart to update」を選ぶと適用されます。Linuxでは、インストールのコマンドをもう一度実行します(公式FAQ)。
パソコンの起動時に立ち上がらないようにしたい
Windowsは、タスクマネージャーのスタートアップのタブでOllamaを無効にします。macOSは、設定でログイン項目(Login Items)を検索し、Ollamaをオフにします(公式FAQ)。
アンインストールするには?
Windowsは、設定のアプリ一覧(Add or remove programs)から削除します。OLLAMA_MODELS で保存先を変えていた場合、ダウンロードしたモデルは消えないので、手で削除します(公式ドキュメント:Windows)。macOSとLinuxは、消すファイルの一覧が公式ドキュメントにあります(macOS/Linux)。
Windows 10 で進み具合の表示が四角に化ける
Ollamaは進み具合の表示に特殊な文字を使います。Windows 10 の古いフォントでは四角で表示されることがあるので、ターミナルのフォントを変えてください(公式ドキュメント:Windows)。
まとめ
- Ollamaは、公開されているAIモデルを自分のパソコンで動かすソフト。ChatGPTそのものは動かない
- パソコンで動かすだけなら、アカウントもAPIキーも不要。クラウドモデルを使うときだけ必要
- Windowsは Windows 10 22H2 以降、macOSは Sonoma(14)以降。本体に4GB以上+モデルの容量が必要(Windows)
- 始め方は
ollama run gemma4:e2b。このモデルは約7.2GBで、VRAM 8GBが推奨 - APIは
http://localhost:11434。外に公開するときは、認証がない点に注意
要件やコマンドは更新で変わることがあります。使う前に 公式ドキュメント と GitHub Releases も確認してください。
この記事をシェア