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SEO・集客調べてみた 2026年9月17日

CrUXに広告の指標が4つ追加|自分のサイトで見る方法と注意点

かつ

かつ

2026/09/17

CrUXに広告の指標が4つ追加。広告の数(Ad Count)、画面を占める割合(Ad Density)、CPU使用量、通信量。CrUX Visで自分のサイトを見てみた

2026年9月15日、Chrome の公式ブログで、Chrome UX Report(CrUX)に広告の指標が4つ追加されたと発表されました(Chrome for Developers ブログ「New ad metrics in Chrome User Experience Report」)。

CrUX は、Chrome を使う実際の利用者から集めたデータです。今回から、サイトの広告が「いくつ見えているか」「画面のどれだけを占めているか」「どれだけ CPU と通信を使っているか」が、公開データとして見られるようになりました。

この記事では、公式資料で確かめた内容だけをまとめます。あわせて、運営しているサイトで実際に数字を見てみた結果も載せます。

先に結論:広告の「数・面積・CPU・通信量」が公開データになった

要点は次のとおりです。

  • 追加されたのは Ad Count(広告の数)Ad Density(広告の面積の割合)Ad Weight: CPUAd Weight: Network の4つです(CrUX ad metrics overview)。
  • 4つとも「実験的(experimental)」という扱いです。今後、内容が変わることがあります(公式ブログ)。
  • Core Web Vitals には含まれず、「良好」「要改善」「不良」のような基準値もありませんCrUX ad metrics overview)。
  • 数字が出るのは、ads.txt に認定販売者が1つ以上書かれているサイトだけです(CrUX ad metrics measurement methodology)。
  • 見られる場所は CrUX Vis、CrUX API、CrUX History API、Chrome DevTools です。BigQuery への追加は準備中です(CrUX ad metrics tooling guide)。

公式ブログは、この指標が特に役立つ相手として、広告主と、広告を出すために使うサービスを挙げています。ブログには「今後1か月でデータがそろっていく」とも書かれています(公式ブログ)。

追加された4つの広告指標

4つの指標の中身を表にまとめました。名前・測るもの・単位は、公式の各指標ページとツールの説明ページで確かめたものです(Ad CountAd DensityAd Weight: CPUAd Weight: Networktooling guide)。

指標(英語の正式名)何を測るか単位API で使う名前
広告の数(Ad Count)画面に同時に見えている広告の数の平均単位なし(小数第2位まで。例:2.00)experimental_ad_count
広告の面積の割合(Ad Density)画面の表示領域のうち、広告が占める面積の割合の平均%(整数。50なら50%)experimental_ad_density
広告の CPU 使用量(Ad Weight: CPU)広告のフレームが使った JavaScript の実行時間の合計ミリ秒(整数)experimental_ad_cpu
広告の通信量(Ad Weight: Network)広告に関わる読み込み(スクリプト・画像・スタイルシートなど)の転送量の合計キロバイト(整数)experimental_ad_kilobytes

広告の数と面積は「1秒ごと」に数える

広告の数と面積の割合は、Chrome が1秒に1回、画面を確認して計算します。広告の一部でも画面に入っていれば「見えている」と数えます。そのうえで、ページを見ていた間の平均を出します(methodology:Visual measurement)。

公式の例では、広告2つが見える状態で5秒読み、そのあと広告が見えない状態で5秒読むと、広告の数は 1.00 になります(Ad Count)。同じように、画面の50%が広告の状態で5秒、0%の状態で5秒なら、面積の割合は25になります(Ad Density)。

広告が重なっている場合、面積は重なった部分を1回だけ数えます。数のほうは、重なっていても1つずつ数えます(methodology:Visual measurement)。

CPU と通信量は「合計」を出す

CPU 使用量は、ページを開いてから離れるまでに、広告のフレームが使った実行時間の合計です。ページ本体(メインフレーム)で動く広告スクリプトの CPU 時間は含まれませんAd Weight: CPU)。

通信量は、広告に関わるファイルを読み込むのに使った、圧縮された状態での転送量の合計です(Ad Weight: Network)。

何を「広告」とみなすか

Chrome は、EasyList をもとにした絞り込みリストに一致する読み込みを広告とみなします。広告スクリプトが読み込んだファイルやフレームも広告として扱います。一度広告と判定されたフレームの中の読み込みは、すべて広告扱いになります。ページ本体のフレームが広告と判定されることはありません(Ad detection in Chrome)。

どこで見られるか

広告の指標を見られる場所は、次のとおりです(CrUX ad metrics tooling guide)。

場所向いている人見られるデータAPIキー
CrUX Visエンジニアでない人も含む過去40週分の推移をグラフで表示。毎週月曜に更新カツプロ調べでは不要(ブラウザで開くだけで表示された)
CrUX API開発者直近28日間の値。毎日更新必要
CrUX History API開発者28日間ずつの値を週ごとに並べた推移(ふつうは40週分)。毎週月曜に公開必要
Chrome DevTools(Application パネルの Ads タブ)自分のパソコンで開いたページをその場で計測した値
BigQuerySQL を使う人準備中(公式に「追加に取り組んでいる」とある)

CrUX API と CrUX History API を使うには、Google Cloud Console で APIキーを作る必要があります(tooling guide)。

CrUX Vis での見方

CrUX Vis には「Ad Metrics」のページがあり、4つの指標がまとめて表示されます。画面上の「Controls」で、サイト全体(Origin)かページ単位(URL)か、スマホ・パソコン・タブレット・すべてのどれかを切り替えられます(CrUX Vis ドキュメント)。

  1. CrUX Vis を開きます。
  2. 入力欄に自分のサイトのアドレス(例:https://example.com)を入れて Enter を押します。https が省略されたときは https として扱われます(CrUX Vis ドキュメント)。
  3. 左のメニューから「Ad metrics」を選びます。
  4. 「Controls」を開いて、Device(端末)を切り替えます。

www の有無や http と https を間違えると、データが出ないことがあります。リダイレクトしている場合は、転送先のアドレスで調べます(CrUX Vis ドキュメント)。

DevTools で自分のページをその場で見る

Chrome DevTools の Application パネルにある Ads タブで「Highlight ads」をオンにすると、広告と判定されたフレームが赤く囲まれます。同じタブで、広告の指標をその場で計測した値も見られます。ただし、この値は CrUX の集計値と違うことがあります(Ad detection in Chrome:DevTools support)。

Network パネルでは「Is ad-related」の列を表示すると、読み込みごとに広告かどうかが分かります(同上)。

数字の読み方と注意点

出てくる数字は「75パーセンタイル」

広告の指標は、すべて75パーセンタイル(p75)で出ます。これは「訪問の75%が、この値かそれより少なかった」という意味です。たとえば面積の割合が23なら、訪問の75%は広告の面積が23%以下で、残り25%はそれより多かった、ということです(methodology:The 75th percentile)。

集計は28日間ずつの平均で行われます(CrUX ad metrics overview)。

「実験的」で、基準値はない

4つの指標はどれも「実験的」とされ、利用者の意見をもとに変わることがあります(Ad Count)。Core Web Vitals と同じ仕組みで集めていますが、Core Web Vitals には含まれません。「良好」「要改善」「不良」の区分もありません(CrUX ad metrics overview)。

つまり、「何%以下なら合格」という公式の目安はありません。自分のサイトの数字が週ごとにどう動いたかを見るのが、今のところの使い方です。CrUX Vis も、週ごとの推移を追う用途向けと説明されています(tooling guide:CrUX Vis)。

データが出るサイトの条件

広告の指標は、次の条件をすべて満たすときに出ます。

  • 広告を読み込んでいるページであることCrUX methodology:Ad metrics)。
  • ads.txt に認定販売者が1つ以上書かれていること。ads.txt が無いサイトや、中身が空であることを示す記述(placeholder)だけのサイトは対象外です(methodology:Reporting scope)。
  • CrUX 全体の条件を満たすこと。ページが公開されていて検索エンジンに登録できる状態であること、一定以上の訪問者がいることが必要です。必要な訪問者数は公開されていません(CrUX methodology:Eligibility)。

集めているのは、Windows・macOS・Android・ChromeOS・Linux の Chrome です。iPhone などの iOS 版 Chrome、アプリ内の WebView、Edge など他の Chromium 系ブラウザは含まれませんCrUX ad metrics overview)。

測り方のクセ

  • タブが裏に回ったときや画面がロックされたときは、計測が止まります(methodology:Background activity)。
  • 無限スクロールのページで、ページ下で長く止まっていると、同じ状態の記録が続き、平均がかたよることがあります(methodology:Infinite scrolling)。
  • 画面を切り替えても読み込み直さないサイト(SPA)では、タブを閉じるまで1回分として合算されます。公式には「近いうちに変わる見込み」とあります(methodology:Single-page applications)。
  • display: none などで表示されていない広告は、数と面積には入りません。CPU と通信量には入ります(methodology:Visual measurement)。
  • 広告の多くは別ドメインの iframe で配信されるため、同じ値を JavaScript で集める API はありません(Ad Density)。

運営しているサイトで見てみた

カツプロ調べ(2026年9月17日に CrUX Vis で確認)です。APIキーは使わず、ブラウザで CrUX Vis を開いて、3つのサイトのサイト全体(Origin)のデータを見ました。数字は、グラフの各点に付いている値を読み取ったものです。

運営している動物メディア(cheer7arch.com)

AdSense などの広告を載せていて、ads.txt もあるサイトです。スマホとパソコンの両方で、4つの指標すべてが表示されました。

CrUX Visで cheer7arch.com のスマホの広告指標を表示した画面。広告の数と面積の割合のグラフ

いちばん新しい集計期間(2026年8月16日〜9月12日)の値は次のとおりです。

指標スマホパソコン
広告の数(Ad Count)0.440.44
広告の面積の割合(Ad Density)13%7%
広告の CPU 使用量(Ad Weight: CPU)1,282ミリ秒1,573ミリ秒
広告の通信量(Ad Weight: Network)2,087KB1,046KB

グラフに点があったのは、2026年7月5日〜8月1日の期間から後の7期間でした。スマホの面積の割合は、その7期間で13〜15%の間でした。スマホの CPU 使用量は、1,017ミリ秒(7月19日〜8月15日)から1,282ミリ秒(8月16日〜9月12日)に増えていました。

運営しているもう1つのメディア(k-to-ai.com)

こちらも ads.txt があるサイトです。表示されたのはスマホだけで、点があったのは3期間(2026年7月5日〜8月15日の範囲)でした。それより後の期間には点がありませんでした。

指標(スマホ)7月5日〜8月1日7月12日〜8月8日7月19日〜8月15日
広告の数1.010.880.77
広告の面積の割合42%36%23%
広告の CPU 使用量1,689ミリ秒1,579ミリ秒985ミリ秒
広告の通信量2,699KB2,244KB1,953KB

カツプロ(pro.alcuesto.jp)

スマホを選ぶと、4つの指標すべてが「unavailable」(データなし)でした。同じ画面で、スマホからのアクセスの割合は0%と表示されていました。

CrUX Visで pro.alcuesto.jp のスマホの広告指標を表示した画面。4つの指標がすべてunavailableと表示されている

パソコンを選ぶと、一部の期間だけ値が出ました。広告の数は2期間、CPU 使用量は6期間、通信量は5期間で、面積の割合は点がありませんでした。

なお、2026年9月17日に https://pro.alcuesto.jp/ads.txt を開くと「404(見つからない)」でした。一方、親ドメインの https://alcuesto.jp/ads.txt はありました。サブドメインのサイトで親ドメインの ads.txt がどう扱われるかは、今回読んだ公式資料には書かれておらず、確認できませんでした。

広告を載せているサイトが今やること

公式資料に書かれていることをもとに、今できることを並べます。

  1. ads.txt を確認する。認定販売者が1つ以上書かれていないと、広告の指標は CrUX に出ません(methodology:Reporting scope)。
  2. CrUX Vis で自分のサイトを見る。更新は毎週月曜です(tooling guide:CrUX Vis)。データが無くても、公式ブログには「今後1か月でデータがそろっていく」とあるので、少し時間をおいて見直します(公式ブログ)。
  3. DevTools の Ads タブで、どれが広告と判定されているかを見る。「Highlight ads」で広告の場所が赤く囲まれるので、広告の配置を見直すときの手がかりになります(Ad detection in Chrome)。
  4. 広告の配置を変えたら、推移を見比べる。基準値は無いので、変更の前と後で自分のサイトの数字がどう動いたかを見ます。CrUX History API は、更新の効果を確かめる用途向けと説明されています(tooling guide)。
  5. 仕様の変更に気をつける。実験的な指標なので変わることがあり、BigQuery への追加も準備中です(tooling guide:BigQuery)。質問や意見は Chrome UX Report の Google グループで受け付けています(CrUX ad metrics overview)。

まとめ

  • CrUX に、広告の数・面積の割合・CPU 使用量・通信量の4つの指標が入りました。
  • 4つとも「実験的」で、Core Web Vitals には含まれず、基準値もありません。
  • 数字が出るのは、広告を読み込んでいて、ads.txt に認定販売者が書かれ、訪問者が一定数あるサイトです。
  • CrUX Vis なら、ブラウザで開くだけで自分のサイトの推移を見られました(カツプロ調べ)。
  • 運営サイトで見たところ、4つとも出たサイト、スマホの一部期間だけ出たサイト、スマホでは出なかったサイトに分かれました。

出どころ一覧

この記事の著者・監修

カツ
生成AIエンジニア/フロントエンドエンジニア/舞台監督などなど

カツ

カツプロ運営者のカツです! AI・Web関連から、日常のことなど、私目線の回答も交えながらお伝えします!

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