WordPressで始めるAI検索対策|公式情報で見直した7つの設定
かつ
2026/09/19
この記事は2025年5月に公開したものを、2026年9月19日時点の公式情報にもとづいて書き直しました。
元の記事では「FAQの構造化データを入れるとAIに引用されやすくなる」「noteなどに転載するとAIに取り込まれやすくなる」といった内容を書いていました。しかしその後、Googleが公開した公式ガイドと合わない部分があったため、公式の資料で確かめられることだけに絞って作り直しています。
まず知っておきたい、Googleの公式見解
Googleは、AIによる概要やAIモードにコンテンツが表示されるために「別途特別な最適化を行う必要もありません」と書いています(Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」)。
2026年に公開されたGoogleの生成AI向け最適化ガイドでも、AI向けの対策はGoogleから見ればSEOだという立場がとられています。なお「LLMO」という言葉は、このガイドには出てきません。この記事では「AIに正しく扱われるための対策」という意味で使います。
つまり、WordPressでやることの中心は、特別な裏ワザではなく「検索エンジンにきちんと見つけてもらい、正しく理解してもらう」ことです。GoogleやMicrosoft、OpenAIの公式見解と業界の調査は「【2026年9月】SEO・AIO対策まとめ|Google公式と業界調査」で詳しく整理しています。
WordPressでやること
1. 「検索エンジンでの表示」の設定を確かめる
WordPressの管理画面「設定」→「表示設定」に、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」という項目があります。ここにチェックが入っていると、検索エンジンにサイトを無視させる指示が出ます(WordPress 公式ドキュメント「表示設定画面」)。
制作中にチェックを入れたまま公開してしまうことがあるので、最初に確認してください。
2. サイトマップを、GoogleとBingに送る
WordPressは、バージョン5.5から、サイトマップ(サイト内のページの一覧)を /wp-sitemap.xml に自動で出すようになりました(WordPress 公式「New XML Sitemaps Functionality in WordPress 5.5」)。SEOプラグインを使っている場合は、プラグインが別のサイトマップを出していることもあるので、どのURLが使われているかを確かめます。
サイトマップは、GoogleのSearch Consoleと、MicrosoftのBing Webmaster Toolsの両方に送ります。MicrosoftのCopilotは、質問に答えるときにBingに検索クエリを送って情報を集めると、Microsoftが公式に書いているためです(Microsoft Learn)。
Search Consoleの設定は「Googleサーチコンソールの設定の仕方」、サイトマップについては「サイトマップを作ろう」で解説しています。
3. robots.txtで、AIの検索用ロボットを止めていないか確かめる
WordPressは、robots.txt(検索エンジンやAIの巡回ロボットに、見てよい範囲を伝えるファイル)を自動で出す仕組みを持っています(WordPress 公式リファレンス「do_robots()」)。プラグインやサーバーの設定で書き換わっていることもあるので、ブラウザで「自分のドメイン/robots.txt」を開いて、中身を確かめます。
OpenAIは、ChatGPTの検索用ロボット「OAI-SearchBot」を拒否したサイトは、ChatGPTの検索の回答に表示されなくなると書いています(OpenAI「Overview of OpenAI Crawlers」)。AIの学習を止めたいだけなら、学習用の「GPTBot」だけを止めるのが現実的です。
4. 大事な答えを、タブや開閉式のブロックに隠さない
WordPressのテーマやブロックには、クリックで開くアコーディオンやタブがよくあります。Microsoftは、AIが隠れた内容を読まない場合があるので、大事な答えをタブや開閉式のメニューの中に隠さないよう勧めています(Microsoft Advertising Blog)。
よくある質問をアコーディオンで並べている場合は、特に大事な答えだけでも、本文に普通の文章で書いておくと安心です。
5. 「誰が書いたか」を明記する
Googleは、コンテンツを「誰が、どのように、なぜ」という観点で見直すことを勧めています。そして「コンテンツの著者が誰であるかを明確にしていますか」「ページの然るべき場所にバイラインを記載していますか」と問いかけています(Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」)。バイラインとは、記事に添える著者名のことです。
WordPressでは、投稿者のプロフィールを整え、著者名と経歴が記事に表示されるテーマや設定にしておきます。
6. 構造化データは「AIのため」ではなく「検索結果の見え方のため」に
構造化データとは、「これは会社名」「これは記事の公開日」といった意味を、検索エンジンに分かる形でページに書き込む仕組みです。
Googleは「生成 AI 検索に構造化データは必須ではありません。また、特別な schema.org のマークアップを追加する必要もありません」と書いています。そのうえで、検索結果のリッチリザルト(星の評価などが付いた目立つ表示)の対象になる助けになるので、SEO全体の一部として引き続き使うことを勧めています(Googleの生成AI向け最適化ガイド)。
WordPressでは、SEOプラグインで基本的な構造化データを出せます(例:「All in One SEOの導入方法・使い方」)。
7. 自社にしか書けない内容を書く
Googleは同じガイドで、インターネット上ですでに言われていることや、生成AIで簡単に作れる内容を繰り返すだけにしないよう求めています。求めているのは、専門家や経験者ならではの、一般常識を超えた内容です(Googleの生成AI向け最適化ガイド)。
WordPressの設定をいくら整えても、中身がありふれた一般論では選ばれにくい、ということです。自社の事例、お客さんからよく聞かれる質問への答え、自社で測った数字などを書きます。
やらなくていいこと・注意すること
- llms.txt(AI向けの案内ファイル):Googleは、Google検索はllms.txtを使わない、作っても害も益もない、と書いています(Googleの生成AI向け最適化ガイド)。WordPressに入れるかどうかは急がなくて大丈夫です
- IndexNow(ページの更新を検索エンジンにすぐ知らせる仕組み):Microsoftは、AIがページの最新版を参照できるようにするために勧めています(Bing Webmaster Blog)。ただ、IndexNowの公式サイトの参加検索エンジンの一覧にGoogleは入っていません。Bing・Copilot向けの基本は、サイトマップをBing Webmaster Toolsに送ることで押さえられます。更新が多いサイトなら、余裕があれば、Bing Webmaster Toolsが提供しているIndexNow Pluginを入れる、くらいで十分です
- ほかのサイトへの転載で「言及」を増やすこと:元の記事ではnoteなどへの転載を勧めていましたが、Googleは、不自然な「言及」を集めることは思うほど役に立たないと書いています(同ガイド)。転載ではなく、実際に紹介・取材されるような中身を作るほうが大事です
- AIで記事を大量に作ること:生成AIを使って、利用者にとっての価値を足さずに大量のページを作ることは、スパムポリシー違反になる可能性があると、Googleは明記しています(Google 検索セントラル「生成 AI コンテンツの使用に関するガイダンス」)
WordPressのチェックリスト
- 「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていない
- サイトマップをSearch ConsoleとBing Webmaster Toolsに送っている
- robots.txtで、OAI-SearchBotなどAIの検索用ロボットを止めていない
- 大事な答えを、タブや開閉式のブロックの中だけに置いていない
- 著者名と経歴が記事に表示されている
- 基本的な構造化データが出ている
- 自社にしか書けない内容がある
まとめ
2026年9月時点の公式情報で見ると、WordPressでのAI検索対策は、特別なプラグインや裏ワザより、基本の積み重ねです。検索エンジンに正しく見つけてもらう設定を整え、自社にしか書けない内容を、誰が書いたか分かる形で出す。それがGoogleにも、Bingを使うCopilotにも、ChatGPTにも届く土台になると私は考えています。
この記事で使った出どころ
すべて2026年9月19日に開いて確認しました。
- AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル)
- Google 検索の生成 AI 機能向けに最適化するための Google のガイド(Google 検索セントラル)
- 有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成(Google 検索セントラル)
- 生成 AI コンテンツの使用に関するガイダンス(Google 検索セントラル)
- Settings Reading Screen(WordPress 公式ドキュメント)
- New XML Sitemaps Functionality in WordPress 5.5(WordPress 公式)
- do_robots()(WordPress 公式リファレンス)
- IndexNow Plugin(WordPress.org)
- IndexNow
- Data, privacy, and security for web search in Microsoft Copilot(Microsoft Learn)
- Introducing AI Performance in Bing Webmaster Tools Public Preview(Bing Webmaster Blog)
- Optimizing Your Content for Inclusion in AI Search Answers(Microsoft Advertising Blog)
- Overview of OpenAI Crawlers(OpenAI)
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