AIで検索する人が52.3%に。でも使い方の深さは止まった|サイバーエージェント9,278人調査を読む
かつ
2026/09/14
サイバーエージェントのGEOラボが、2026年9月4日に「生成AIのユーザー利用実態調査(2026年8月期)」を公表しました。全国の15歳〜69歳、9,278人に聞いた調査です。
見出しになっているのは「生成AIで検索する人が52.3%。初めて半数を超えた」という数字です。
ただ、公表されている8枚の図を1枚ずつ読んでいくと、見出しとは別の動きが見えました。使う人は増え続けているのに、使い方の深さは2026年5月からほとんど動いていません。
この記事では、図の数字を拾い直して作図し、Webサイトを持つ側がいま何をすればいいかまで書きます。
生成AIで検索する人は、1年3か月で21.3%→52.3%

2025年5月の初回調査では21.3%でした。そこから2026年8月の52.3%まで、1年3か月で31ポイント増えています。
一方で、検索エンジンの利用率は91.9%から86.9%へ、5ポイント下がりました。減ってはいますが、まだ9割近くの人が検索エンジンを使っています。AIに置き換わったというより、検索エンジンに加えてAIも使う人が増えたと読むのが近いと思います。
サービス別に見ると、2026年8月の利用率は次のとおりです。
| サービス | 検索での利用率(2026年8月) |
|---|---|
| 73.4% | |
| YouTube | 46.3% |
| Yahoo! | 40.7% |
| 31.8% | |
| ChatGPT | 30.6% |
| X | 29.2% |
| AI Mode(Google) | 28.4% |
| Gemini | 23.2% |
| TikTok | 19.5% |
| Bing | 4.7% |
| Grok | 2.8% |
| Claude | 2.5% |
| Perplexity | 1.2% |
出どころ:サイバーエージェント GEOラボ 公表資料の【図2】各サービスの利用率(2026年8月)
生成AIの中では、ChatGPT・AI Mode・Geminiの3つが20%を超えています。Claude・Perplexity・Grokは3つとも3%未満です。日本の一般の人が「AIで検索する」と言うとき、実質この3つのどれかです。
使う人は増えた。でも使い方の深さは5月から動いていない
ここがこの記事でいちばん書きたかったところです。
公表文の本文は、2025年5月の初回と2026年8月の最新を比べて「大きく増加」と書いています。ところが図には、その間の2026年5月の数字も載っています。直近の3か月だけを並べると、こうなります。

| 項目 | 2026年5月 | 2026年8月 | 差 |
|---|---|---|---|
| 生成AIで検索する人(回答者全体) | 48.5% | 52.3% | +3.8pt |
| 検索の半分以上を生成AIに切り替えた(検索エンジンと生成AIを両方使う人) | 46.4% | 46.6% | +0.2pt |
| AIの回答に出たURLをクリックする(「よくある」「時々ある」の合計) | 62.1% | 61.0% | -1.1pt |
| AIのおすすめをきっかけに購入・利用した(経験がある人) | 58.6% | 58.7% | +0.1pt |
出どころ:同資料の【図1】【図6】【図8】
「AIを使う人」は3.8ポイント増えました。一方で、「検索のどれくらいをAIに任せているか」「AIの回答からサイトへ移るか」「AIのおすすめで買うか」の3つは、どれも1ポイント前後しか動いていません。
「検索の半分以上をAIに切り替えた」の推移を全部並べると、止まり方がよく分かります。
| 調査時期 | 検索の半分以上を生成AIに切り替えた人 | 前回からの差 |
|---|---|---|
| 2025年5月 | 30.1% | ― |
| 2025年10月 | 37.2% | +7.1pt |
| 2026年2月 | 43.4% | +6.2pt |
| 2026年5月 | 46.4% | +3.0pt |
| 2026年8月 | 46.6% | +0.2pt |
出どころ:同資料の【図6】検索行動の生成AIへの移行状況
伸び幅が7.1、6.2、3.0、0.2と小さくなっています。私はこれを、新しく使い始めた人が「まずは少しだけAIで調べる」段階から始めるので、平均すると深さが上がりにくくなっているのだと考えています。ただし、これは私の読み方です。3か月ぶんの変化だけで「頭打ち」と言い切れるものではありません。
それでも、「半数がAIで検索している」と「半数が検索をAIに置き換えた」は、まったく別の話だということは、この数字からはっきり言えます。
「URLをクリックする人61%」と、私の手元の数字のずれ
【図8】では、AIの回答に出たURLを「よくクリックする」「時々クリックする」人が61.0%です。
私が運営しているサイトの数字は、これとかなり違います。以前の記事に書いたとおり、Bing Webmaster Tools で見ると、いちばん引用されているサイトはCopilotに91回引用されて、ようやく1回クリックされる計算でした(2026年3月8日〜9月5日の182日間)。
この2つは、矛盾しているわけではありません。調査は「クリックすることがあるか」を人に聞いた数字で、私のほうは「引用1回あたり何回クリックされたか」を数えた数字です。61%の人がときどきクリックするとしても、1回の回答で、並んだリンクのどれか1つを押すかどうか、という話です。
なので、Webサイトを持つ側としては「AIに引用されれば人が来る」とは考えないほうが安全です。
50代・60代では、ChatGPTよりGoogleのAI Modeが上

| 世代 | ChatGPT | AI Mode | Gemini | いちばん使われているもの |
|---|---|---|---|---|
| 10代 | 55.6% | 48.8% | 38.2% | ChatGPT |
| 20代 | 40.9% | 26.6% | 22.8% | ChatGPT |
| 30代 | 32.9% | 27.1% | 22.3% | ChatGPT |
| 40代 | 28.2% | 27.5% | 24.1% | ChatGPT(差は0.7pt) |
| 50代 | 24.3% | 26.3% | 20.9% | AI Mode |
| 60代 | 20.9% | 26.7% | 19.9% | AI Mode |
出どころ:同資料の【図5】プラットフォーム×世代別の利用率
公表文の本文では「10代・20代ではChatGPTの利用率が高い水準」と書かれていて、上の世代については触れられていません。図を読むと、50代と60代ではAI ModeがChatGPTを上回っています。
もう1つ目立つのは、AI Modeの利用率が20代から60代まで26〜28%でほぼ同じことです。ChatGPTは世代が上がるほど下がるのに、AI Modeは下がりません。いつものGoogle検索の画面から、そのまま使えるからだと思います。
店舗や士業、住宅、地域のサービスなど、お客さんの中心が50代以上の事業なら、まず気にするべきはChatGPTよりGoogleの中のAIです。
「比べる」ときほど、最初にAIを使う

| ジャンル | 幅広く情報を集める検索で、最初にAIを使う人 | 候補を比較・検討する検索で、最初にAIを使う人 |
|---|---|---|
| ショッピング | 10.4% | 15.5% |
| 旅行 | 12.6% | 14.8% |
| 不動産 | 11.3% | 14.6% |
| 求人 | 8.8% | 13.5% |
| 飲食店探し | 7.7% | 11.5% |
出どころ:同資料の【図7】検索行動目的別で利用するサービスについて
5つのジャンルすべてで、「候補を比べる」段階のほうが「幅広く調べる」段階より、最初にAIを使う人が多い結果でした。
数字そのものは、まだ1〜2割です。8割以上の人は、比較するときも検索エンジンかSNSから始めています。それでも、AIに聞かれているのは「どれがいいか」という、買う直前の質問だということは、覚えておいていいと思います。
Webサイトを持つ側が、いまやること
ここまでの数字から、私が中小の事業者やWeb制作の立場でやるべきだと考えていることを4つ書きます。
1. 検索エンジン対策はやめない
検索エンジンの利用率は86.9%、Googleだけでも73.4%です(【図1】【図2】)。AIの話題が増えても、いちばん多くの人がいる場所は変わっていません。AI対策のために、いまのSEOを止める理由はこの調査からは出てきません。
2. 「比べられるページ」を1枚作る
AIが使われているのは比較・検討の場面です(【図7】)。料金、他の選択肢との違い、どんな人に向いているか・向いていないかを、1ページに表でまとめておく。AIが回答を作るときに材料にしやすく、人が読んでも判断しやすいページです。
3. お客さんの世代で、優先するAIを決める
若い層が中心ならChatGPT、50代以上が中心ならGoogleのAI Modeです(【図5】)。AI ModeはGoogle検索の延長なので、Googleに正しく載っていることが、そのまま土台になります。
4. 自分のサイトがAIにどう扱われているかを見る
全国の平均より、自分のサイトの数字のほうが役に立ちます。Bing Webmaster Tools の「AI Performance」なら、Copilotに引用された回数をページ単位で無料で見られます。
カツプロの「AI検索に引用される」でも、ページがAIに引用されやすい作りになっているかを確かめられます。
読むときに気をつけたいところ
数字を拾い直していて、気になった点が3つあります。
- 「増加ポイント」の比較相手。公表文の注には「増加ポイント数は、全て前回調査(2026年2月)比」とあります。ただ、図に書かれている+4.8pt(10代)などは、2026年5月との差です(【図3】で10代は75.8%→80.6%)。本文の「+○pt」は、2月からではなく5月からの3か月の差として読むと、図と合います
- 20代の数字。本文では61.0%、【図3】では61.1%と書かれていて、0.1ポイント違います。この記事では本文の数字を使いました
- インターネット調査であること。調査方法はマクロミルによるインターネット調査です。ふだんネットを使う人が答えているので、特に60代の数字は、世代全体より高めに出ている可能性があると私は考えています
まとめ
生成AIで検索する人は52.3%になりました。これは確かに大きな節目です。
ただ、同じ資料の中で、検索の半分以上をAIに任せている人は、5月の46.4%から8月の46.6%へとほとんど動いていません。AIの回答からクリックする人も、AIのおすすめで買う人も同じです。
「みんながAIで検索する時代だから、サイトはもういらない」ではありません。検索エンジンは9割近くの人が使っていて、AIは「比べるとき」に足されている。だから、いまのサイトを止めずに、比べられるページを足す。私はそれがこの調査から出せるいちばん現実的な結論だと思っています。
この記事で使った出どころ
- サイバーエージェント プレスリリース「サイバーエージェント GEOラボ『生成AIのユーザー利用実態調査』(2026年8月期)を実施」(2026年9月4日)
- 同調査の前回(2026年2月期)の結果
- GEOラボについて(サイバーエージェント)
- Bing Webmaster Tools(筆者のサイトの引用回数の取得元)
この記事の図は、すべて上のプレスリリースに掲載された図の数値をもとにカツプロで作り直したものです。調査概要:全国の15歳〜69歳の男女9,278名/インターネット調査/2026年8月7日〜8月10日/調査機関 株式会社マクロミル/調査主体 株式会社サイバーエージェント インターネット広告事業本部 GEOラボ。
この記事の著者・監修
カツ
カツプロ運営者のカツです! AI・Web関連から、日常のことなど、私目線の回答も交えながらお伝えします!
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