AIの使い分け7場面|Claude・GPT・Geminiから選ぶ2026年9月のおすすめ
かつ
2026/09/09
2026年9月は、1週間あまりで3社の看板が出そろいました。9月1日に Claude Fable 5.1、9月4日に GPT-6 Astra と Lyria 3.5、9月8日(日本時間9日)に GPT Images 2.5。
「どれがいちばん賢いか」は GPT-6 Astra の記事 で書きました。この記事は逆から見ます。Claude・GPT・Gemini の3つから選ぶなら、自分がこれからやることに対して、どれを使えばいいか。 文章・画像・動画・編集・音楽・コード・記事の7つの場面に分けて、各社の公式ページの数字と、自分で同じお題を投げた結果だけで決めています。推測は書きません。測っていないものは「未実測」と書きます。
ひとつ断っておくと、うちでは3社以外のAIも使っていて、場面によってはそちらのほうが向くことがあります(音楽の Suno など)。ただ、この記事はこの3社に絞って比べます。3社のどれかは、ほとんどの人がすでに契約しているからです。
先に結論。3社から選ぶなら、7場面はこれ
| やること | おすすめ | 理由 | 1回あたりの目安 |
|---|---|---|---|
| ①文章のやりとり | Claude Fable 5.1 | 評価機関の総合指数で首位。定額のチャットで使える | 定額の範囲 |
| ②画像生成 | GPT Images 2.5 Flare | 1枚約8円・約13秒。日本語の文字が正確 | 約8円 |
| ③動画生成 | Gemini(Veo 3.1 か Omni Flash) | 3社でここしか残らない。Sora は9月24日にAPI廃止 | 720p 1秒 約16円 |
| ④画像の編集 | Nano Banana Pro | 「それ以外は変えない」を守った(同じ指示で実測) | 約21円 |
| ④動画の編集 | 色や見た目=Omni Flash/組み立て=Claude にコードを書かせる | Omni は文字を勝手に書き換えた(実測)。テロップやカットはコードで0円 | 6秒 約103円/0円 |
| ⑤音楽 | Gemini Lyria 3.5 | 3社で音楽を作れるのは Gemini だけ。1曲約12円。ただし声は毎回変わる | 約12円 |
| ⑥プログラミング | Claude Fable 5.1 | 同じお題で、そのまま動いて仕上がりが一番良かった | 定額の範囲 |
| ⑦記事作成 | 本文=Claude Fable 5.1/画像=GPT Images 2.5 Flare | この記事の作り方そのもの | 本文0円+画像8円 |
以下、場面ごとに根拠を置きます。
比べた相手
各社の「いちばん上」を選びました。日付と価格は公式ページの2026年9月9日時点です。
| OpenAI | Anthropic | ||
|---|---|---|---|
| 文章・コード | GPT-6 Astra(9月4日) | Claude Fable 5.1(9月1日) | Gemini 3.1 Pro(プレビュー)※ |
| 画像 | GPT Images 2.5 Flare/Sunburst(9月8日) | なし | Nano Banana Pro |
| 動画 | Sora 2 Pro(9月24日に廃止) | なし | Veo 3.1/Gemini Omni Flash |
| 音楽 | なし | なし | Lyria 3.5(9月4日) |
※ Google の安定版で最新は Gemini 3.8 Flash。3.1 Pro はプレビューのままで、公式ページに「3.5 Pro 近日公開」の表示が出ています。
Claude は画像・動画・音楽を作れません。作れるのは文章とコードだけです。この前提を最初に置いておくと、あとの話が早くなります。
①文章のやりとり
| GPT-6 Astra | Claude Fable 5.1 | Gemini 3.1 Pro | |
|---|---|---|---|
| 入力できるもの | 文字・画像 | 文字・画像 | 文字・画像・音声・動画・PDF |
| 覚えていられる量 | 105万トークン | 100万トークン | 100万トークン |
| 一度に書ける量 | 12.8万トークン | 12.8万トークン | 6.4万トークン |
| API料金(入力/出力・100万トークン) | $10/$50 | $10/$50 | $2/$12(20万トークンまで) |
| チャットで使えるか | Plus の通常チャットでは使えない(Pro 以上) | Pro/Max で使える | Gemini アプリで使える |
評価機関 Artificial Analysis の総合知能指数は、9月9日時点で Claude Fable 5.1 が首位です(GPT-6 Astra は最大の思考設定で同点)。前の記事で書いたとおり、Astra が伸びたのは「PCを操作して長い作業を完走する力」で、文章の賢さは横ばいでした。
おすすめは Fable 5.1。 首位で、定額で使えて、入力に音声や動画が要らないなら不足がありません。音声や動画ファイルをそのまま読ませたいときだけ Gemini。安く大量に回すなら Gemini 3.8 Flash($0.75/$3.75)が桁で安いです。
②画像生成
| GPT Images 2.5 Flare | Nano Banana Pro | |
|---|---|---|
| 公式の位置づけ | 既定。速い | スタジオ品質の4K、複雑なレイアウト、正確な文字 |
| 単価(公式) | 画像出力 $30/100万トークン | 1K〜2Kで1枚 約$0.134、4Kで約$0.24 |
| 実測(1枚) | 約8円・約13秒 | 約21円・約20秒 |
| 参照画像 | 編集APIで可 | 最大14枚 |
| 透かし | C2PA | SynthID |
前の記事 と同じ指示文3つを、今度は Nano Banana Pro にも投げました。
A. 日本語の文字(指示:横長のブログ用サムネイル。白い背景に青のアクセント。中央に日本語の太い見出し「GPT Images 2.5 何が変わった?」をはっきり正確に描く。小さく「比較レポート」の文字。飾りは最小限。)

文言は正確で、誤字も余計な文字もありません。Flare と同じ水準です。
B. 質感と光(指示:雨上がりの大阪の細い路地、夕方。濡れた石畳に居酒屋の赤い提灯と看板の光が映っている。写真のようにリアル。人は写っていない。)

写真としての質感は高く、提灯と看板の文字も正確です。ただし**「夕方」が抜けています。** 空は昼の曇りで、Flare が描いた夕方の空の残りや、提灯の光が石畳に長く映る感じがありません。
C. 手と小物(指示:木の机の上で、両手でスマートフォンを持ち、画面のQRコードを読み取っている人の手元。自然光、浅い被写界深度、写真のようにリアル。指は5本ずつ正確に。)

3枚の中でいちばん「写真そのもの」に見えたのがこれです。指は崩れず、フィルム写真のような色です。
おすすめは Flare。 1枚8円で日本語が正確なら、ふだんの記事画像はこれで足ります。写真の質感で勝負したい、4Kが要る、参照写真を10枚以上渡したい、というときは Nano Banana Pro(1枚約21円)。指示文の細部(今回は「夕方」)を落とすことがあるので、出てきたものは目で確かめてください。
③動画生成
ここは3社の差がいちばんはっきりしています。
| Sora 2 Pro | Claude | Veo 3.1 | Gemini Omni Flash | |
|---|---|---|---|---|
| 長さ | 最長20秒(延長で最長120秒) | なし | — | 3〜10秒 |
| 解像度 | 最大1080p | — | 720p/1080p/4K | 360p〜4K・24fps |
| 音声 | あり | — | あり | あり |
| 秒単価(公式) | 720p $0.30/1080p $0.70 | — | $0.40(4Kは$0.60)。Lite は $0.05〜0.08 | 720p で1秒 5,792トークン=約$0.10 |
| 状態 | 2026年9月24日に sora-2/sora-2-pro と動画APIを廃止。移行先の記載なし | — | 提供中 | 安定版 gemini-omni-1.1-flash |
OpenAI の廃止予定ページに、Sora 2 系のモデルと Videos API を9月24日に終了すると書かれています。後継モデルの記載はありません。つまり、この記事を書いている時点で「APIで動画を作る」を選ぶなら、3社の中では Google だけです。
おすすめは Gemini。 短くて安いものは Omni Flash(10秒で約160円)、長さや画質が要るものは Veo 3.1(8秒で約500円)。
ひとつ正直に書くと、うちのショート動画(前の記事の43秒の縦動画も)は、動画生成AIを使っていません。画像を並べて字幕を乗せる工程を Claude に Python で書かせ、ffmpeg で書き出しています。費用は0円です。「実写のような映像を生成する」のと「説明動画を組み立てる」のは別の仕事で、後者に生成AIは要りません。
④画像・動画の編集
画像の編集。同じ元画像・同じ指示で2つに投げた
元は前の記事で Flare が描いた路地です。指示は「この画像の看板の文字を『カツプロ』に差し替え、赤い提灯を青い提灯にする。それ以外(構図、石畳の反射、空、建物)は変えない」。

| GPT Images 2.5 Sunburst | Nano Banana Pro | |
|---|---|---|
| 提灯を青に | できた | できた |
| 看板の文字を「カツプロ」に | できた | できた |
| 「それ以外は変えない」 | 守れず。 指示していない暖簾(居酒屋)や看板の見出しまで「カツプロ」に変わり、提灯の形も変わった | 守った。暖簾と見出しは元のまま。構図は画素単位でほぼ同じ |
| 石畳の反射 | 残った | 残った。しかも提灯が青になったぶん、反射も青に変わっている |
| 返ってきた大きさ | 1254×1254(元は1024) | 1024×1024(元と同じ) |
| 時間 | 約23秒 | 約22秒 |
| 費用(トークンから計算) | 約3.7円(画像入力1,024+出力515トークン) | 約21円 |
おすすめは Nano Banana Pro。 「ここだけ直して、あとは触るな」という実務の編集は、こちらのほうが素直でした。Sunburst は公式が「精度重視の編集」と書いているモデルですが、今回の1回では、指示の範囲を超えて描き直しています。費用は Sunburst のほうが安いので、全体を作り直してよい編集ならこちらでも構いません。
動画の編集。自分のショート動画を Omni Flash に渡した
前の記事のショート動画から、6.2秒のカット(路地の2枚を並べる場面)を切り出して Omni Flash に渡しました。指示は「この動画をダークモードにする。背景を白から濃い紺色に変え、黒い文字を白にする。青い文字と緑の枠、2枚の写真、文字の内容と位置、タイミングはそのまま」。

| 結果 | |
|---|---|
| 背景を紺に、文字を白に | できた。青い文字と緑の枠、写真の位置も保たれている |
| 文字の内容はそのまま | 守れず。 「夕方の空が、石畳に映る」という字幕が「黒い部分が、引き締まる」に、補足も「写真全体のコントラストが上がって、よりドラマチックに」に書き換えられた。冒頭の「20秒 → 13秒」も「20秒から13秒」に変わった |
| タイミング | 右の写真がふわっと現れる場面(2.5秒)が無くなり、いきなり2枚並ぶ |
| 大きさ | 1080×1920 で渡して 720×1280 で返ってきた(720p を指定したため) |
| 音声 | トラックは残った |
| 時間 | 約65秒 |
| 費用 | 約103円(動画出力 36,683トークン。1秒あたり約5,900トークンで、公式の 5,792 とほぼ一致) |
「文字はそのまま」と書いたのに、字幕の中身が変わってしまいました。ダークモード化という「見た目」の指示は良くできていて、そのぶん、文字の書き換えは気づきにくい。編集した動画は、字幕を1コマずつ読み直す必要があります。
おすすめの使い分け。 背景を変える、色調を変える、動きを足すといった「映像の中身」の編集は Omni Flash。テロップを入れる、カットをつなぐ、音を合わせるといった「組み立て」は、Claude に ffmpeg のコードを書かせるほうが速くて、文字が勝手に変わらず、0円です。うちのショート動画は全部後者で作っています。
⑤音楽
| OpenAI | Claude | Gemini Lyria 3.5 | |
|---|---|---|---|
| 音楽生成 | APIなし | なし | 1曲 $0.08(約12円) |
3社の中で音楽を作れるのは Gemini だけです。選ぶ余地がないので、Lyria 3.5 がどこまで使えるかを書きます。主題歌の記事 で、同じ歌詞を Lyria 3.5 に投げて、実際に作品で使っている曲と並べました。音は実用に足りました。弱点は声で、Lyria は声のクローンができず、公式に「同じプロンプトでも結果は変わる」と書かれています。
3社から選ぶなら Lyria 3.5。1曲だけなら十分です。 シリーズもので同じ歌手の声を使い続けたい場合は、3社の外の道具が要ります。
⑥プログラミング
前の記事で、同じ仕様10行(ヒグマの放飼場を three.js の単一HTMLで作る。新しい画像も3Dファイルも使わず、木も岩も水もコードで作る。スマホで軽く動くこと)を3つのモデルに投げました。今回は同じ文章を Gemini 3.1 Pro にも投げています。
| GPT-5.6 Sol | GPT-6 Astra | Claude Fable 5.1 | Gemini 3.1 Pro | |
|---|---|---|---|---|
| そのまま動いたか | 動いた | 動かず(構文エラー1行) | 動いた | 動いた |
| 費用 | 約42円 | 約111円 | 0円(定額内) | 約10.5円 |
| 時間 | — | — | — | 約89秒 |
| HTMLの大きさ | 38.6KB | 35.1KB | 22.8KB | 14.7KB |
| 中身 | 堀・石積み・木柵・針葉樹・池・岩場・倒木 | 堀・擁壁・手すり | 堀・擁壁・縁石・手すり。ヒグマが歩行アニメで周回 | 堀・擁壁・水・針葉樹・岩・倒木・草。テクスチャは Canvas で自動生成 |

Gemini 3.1 Pro はエラーなしで動きました。出力は4つの中でいちばん短く、費用も安い。ただ、開いた最初の画面は霧が濃く、堀や擁壁が見えるまでカメラを動かす必要があります。「動物園に近い見た目まで引き上げる」というお題に対しては、Fable と Sol のほうが一目で分かる仕上がりでした。
公式の数字では、Gemini 3.1 Pro は SWE-bench Verified 80.6%、LiveCodeBench Pro 2887 Elo を公表しています。Astra の売りは「PCを操作して長い作業を完走する」ことで、コードを1枚書く仕事では前のモデルとの差が出ませんでした。
おすすめは Fable 5.1。 4つの中で唯一、定額内で、そのまま動いて、仕上がりも良かった。安く回したいなら Gemini 3.1 Pro(10円で動くものが返ってくる)。Astra が向くのは「ブラウザやデスクトップを操作させる」仕事で、そこはまだうちで測っていません。
⑦記事作成
この記事がそのまま答えです。作り方はこうです。
- 公式ページを読ませて数字を表にする:Claude Fable 5.1(定額内)
- 本文を書く:Claude Fable 5.1(定額内)
- アイキャッチと本文の画像:GPT Images 2.5 Flare(1枚約8円)。この記事のアイキャッチは文字が主役なので、Python で描いて0円
- ショート動画にする:Claude に Python を書かせて ffmpeg で書き出し(0円)
GPT-6 Astra にもアイキャッチを作らせたことがあります。日本語のタイトルが一字も崩れず、費用は文章込みで約50円でした。品質は良いのですが、1枚8円の Flare で同じことができるので、記事の画像に Astra を使う理由はありません。
Gemini 3.1 Pro は検索を組み込んで最新情報を引けます。本文の品質は未実測です。
この記事の実験にかかった費用
| 実験 | 費用 |
|---|---|
| 画像編集2枚(Sunburst+Nano Banana Pro) | 約25円 |
| 画像生成3枚(Nano Banana Pro) | 約62円 |
| 動画編集6.2秒(Omni Flash・720p) | 約103円 |
| コード1本(Gemini 3.1 Pro) | 約10.5円 |
| 合計 | 約200円 |
為替は1ドル155円で計算。文章とコードの Claude は定額の範囲なので入れていません。
まとめ。Claude・GPT・Gemini から選ぶなら
- 文章・コード・記事本文は Claude Fable 5.1。首位で、定額で、そのまま動く
- 画像を作るなら GPT Images 2.5 Flare。8円で日本語が正確。写真の質感が要るなら Nano Banana Pro
- 画像を「ここだけ直す」なら Nano Banana Pro。Sunburst は指示の外まで描き直した
- 動画と音楽は Gemini しか残らない。Sora は9月24日に消える
- 動画の編集は2種類ある。見た目を変えるなら Omni Flash(ただし字幕を読み直す)、組み立てるならコードを書かせて0円
参考(すべて公式ページ):
- Anthropic: Models overview/Pricing(platform.claude.com)
- OpenAI: GPT-6 Astra/GPT-Image-2.5 Flare・Sunburst/Image generation guide/Pricing/Deprecations(developers.openai.com)
- Google: Gemini 3.1 Pro(deepmind.google)/Gemini API models・pricing・image generation・Omni(ai.google.dev)
- Artificial Analysis: Intelligence Index(評価機関)
- 自社の実測:GPT-6 Astra の記事/Lyria 3.5 の記事/GPT Images 2.5 の記事
この記事の著者・監修
カツ
カツプロ運営者のカツです! AI・Web関連から、日常のことなど、私目線の回答も交えながらお伝えします!
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