Google「2026年9月スパムアップデート」まとめ|公式に書いてあること・ないこと
かつ
2026/09/30
9月24日(米国時間)から、Google 検索で「September 2026 spam update(2026年9月スパムアップデート)」が始まりました。
「AIで作った記事が狙い撃ちされている」「順位が大きく落ちた」といった話も出回っていますが、Google が公式に出している情報は、ステータスページの1文だけです。Google 検索セントラルのブログにも、今回のアップデートの記事は出ていません(9月30日時点)。ネットの解説には推測も混ざっています。
この記事では、Google の公式ページに書いてあることだけを集めて、サイトを運営している人が今やることを整理します。
まず結論
- 開始は 2026年9月24日 9:15(米国太平洋時間)=日本時間 9月25日 1:15
- 対象は 全世界・全言語(日本語サイトも対象)
- 完了までは 最大2週間。9月30日時点で、まだ完了の発表はありません
- 何を狙ったのかは発表されていません。「AI生成コンテンツの取り締まり強化」「リンクスパム対策」などは、どれも Google の発表にはない言葉です
- 順位が落ちたとき、Google の案内は「スパムに関するポリシーを見直す」の一つだけ。直しても、戻るまでに数か月かかることがあります
Google が発表した内容
Google 検索のステータスページには、次の1文だけが載っています。
Released the September 2026 spam update, which applies globally and to all languages. The rollout may take up to two weeks to complete.
(2026年9月スパムアップデートを公開しました。全世界・全言語が対象です。展開の完了まで最大2週間かかることがあります)
出典:Google 検索ステータス ダッシュボード「September 2026 spam update」
「いつ終わるのか」
開始日に2週間を足すと10月8日です(この日付は Google の発表ではなく、単純な計算です)。完了するとステータスページに終了の記録が付きます。終わったかどうかは、ここを見るのがいちばん確実です。
2026年のアップデートの中での位置づけ
2026年のスパムアップデートは、これで4回目です。これまでの3回は1日〜3日弱で終わっていましたが、今回は「最大2週間」と、これまでより長い見込みになっています。
| 名前 | 開始日 | かかった時間 |
|---|---|---|
| 2026年3月 スパムアップデート | 3月24日 | 19時間30分 |
| 2026年3月 コアアップデート | 3月27日 | 12日4時間 |
| 2026年5月 コアアップデート | 5月21日 | 11日21時間 |
| 2026年6月 スパムアップデート | 6月24日 | 2日1時間 |
| 2026年8月 スパムアップデート | 8月18日 | 2日16時間 |
| 2026年9月 スパムアップデート | 9月24日 | 展開中(最大2週間の見込み) |
出典:Google 検索ステータス ダッシュボード ランキングの更新履歴
なぜ今回だけ長いのか、Google は理由を説明していません。
「AI生成コンテンツの取り締まり」は本当か
今回のアップデートについて、Google は「AI」という言葉を一度も使っていません。
ただし、Google のスパムポリシーには、もともと次のような決まりがあります。
大量生成されたコンテンツの不正使用(Scaled content abuse):検索順位を操作することを主な目的として、ユーザーの役に立たないページを大量に作ること。どのような方法で作られたかは問わない。
その例として「生成 AI などのツールで、ユーザーにとっての価値を加えずに多くのページを作ること」が挙げられています。
出典:Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
つまり、Google の立場は
- AIで作ったこと自体は問題にしていない
- 役に立たないページを大量に作って順位を取ろうとすることを問題にしている(人が書いても同じ)
です。AIで下書きして、人が確かめ、実際の経験や独自の情報を足している記事は、このポリシーの対象ではありません。逆に、キーワードだけ差し替えて同じような記事を何百本も出しているサイトは、AIを使っていなくても対象です。
今回のアップデートがこの「大量生成」を特に狙っているかどうかは、発表されていないので分かりません。
スパムアップデートで何が起きるのか
Google の説明では、スパムアップデートは SpamBrain(スパムブレイン)という AI の仕組みを改良したものです。
ポリシーに違反しているサイトは、検索結果で順位が下がったり、まったく表示されなくなったりすることがあります。修正することで、サイトがスパムポリシーに準拠していることを自動システムが数か月かけて学習すれば、改善する可能性があります。
出典:Google 検索セントラル「Google 検索のスパム アップデートとサイト」
ポイントは2つです。
- 自動で判定される。 Google の担当者が目で見て判断する「手動による対策」とは別の仕組みです(出典:Search Console ヘルプ「手動による対策レポート」)
- 直してもすぐには戻らない。 数か月単位で様子を見ることになります
なお、同じページには、リンクスパムのアップデートの場合、それまで不正なリンクで得ていた評価は失われ、取り戻せないとも書かれています。今回がリンクに関係するかは発表されていませんが、有料リンクや相互リンク集で順位を上げている場合は、やめておくのが安全です。
16種類のスパムポリシー
Google がスパムとしているものは、次の16種類です(公式ページの見出しを日本語に言い換えています)。自分のサイトに当てはまるものがないか、一度見ておくと安心です。
| ポリシー | ざっくり言うと |
|---|---|
| クローキング | 検索エンジンと人に違う中身を見せる |
| 誘導ページ | 似た検索語ごとにページを量産し、同じ場所へ誘導する |
| 期限切れドメインの不正使用 | 評価の残った中古ドメインを買って、中身の薄いページを載せる |
| ハッキングされたコンテンツ | 脆弱性を突かれて、勝手にページやリンクを埋め込まれる |
| 隠しテキスト・隠しリンク | 人には見えない文字やリンクを置く |
| キーワードの乱用 | キーワードや数字を不自然に詰め込む |
| リンクスパム | 順位を上げるためにリンクを売買・交換する |
| 機械生成トラフィック | Google に自動で大量の検索を送る |
| 悪意のある行為 | 期待と違う動きをさせる、安全やプライバシーを損なう |
| 誤解を招く機能 | 使えるように見せて、実際には使えないサイト |
| 大量生成コンテンツの不正使用 | 役に立たないページを大量に作る(AIか人かは問わない) |
| スクレイピング | 他サイトの中身を自動で集めて載せる |
| サイトの評判の不正使用 | 評価の高いサイトに、関係のない第三者の記事を載せる |
| 不正なリダイレクト | 人と検索エンジンを別のページへ飛ばす |
| 内容の薄いアフィリエイト | 商品説明をコピーしただけのアフィリエイトページ |
| ユーザー生成スパム | コメント欄や掲示板にスパムを書き込まれる |
出典:Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
中小企業や個人のサイトで、本人が気づかないうちに当てはまりやすいのは 「ハッキングされたコンテンツ」と「ユーザー生成スパム」 です。WordPress の更新を止めている、コメント欄を開けたまま放置している、という場合は、まずそこを見てください。コメント欄のスパムについては「記事を読んだふりの日本語スパムコメント」に対策をまとめています。
いま、サイト運営者がやること
1. 完了するまでは、慌てて直さない
展開中は順位が上下します。完了の記録がステータスページに付いてから判断します。
2. 完了したら、Search Console で前後を比べる
「検索パフォーマンス」で、開始前(9月24日より前)と完了後の同じ日数を比べます。曜日の影響を避けるため、7日単位で比べるのがおすすめです。
- 下がったのが一部のページだけか、サイト全体か
- 下がったページに、上の16種類に当てはまるものがないか
3. 「手動による対策」と「セキュリティの問題」も見る
Search Console の左メニュー「セキュリティと手動による対策」の2つを開きます。ここに何か出ていれば、アップデートとは別に、Google の担当者による対策を受けているか、ハッキングなどの問題が見つかっています。手動による対策の場合は、すべてのページで問題を直したあとに「審査をリクエスト」できます。
4. 下がっていなければ、何もしなくてよい
スパムアップデートは、違反しているサイトを下げるためのものです。順位が変わっていないなら、特に対応は要りません。
5. 下がって、心当たりがある場合
当てはまる部分を直すか、削除します。そのうえで、数か月は様子を見ることになります。すぐに戻らなくても、直したものを元に戻さないでください。
心当たりがないのに下がった場合
同じ時期にほかのサイトが評価を上げて、相対的に下がっただけ、ということもあります。スパムアップデートは違反したサイトを下げるものなので、違反がないのに下がった場合は、ほかの原因(競合の変化、季節の検索需要、ページの技術的な問題)を先に疑います。
よくある質問
AIで書いた記事は消したほうがいい?
AIで書いたこと自体は、消す理由になりません。Google が問題にしているのは、作り方ではなく「役に立たないページを大量に作っていないか」です。中身を読み返して、読者の役に立たないページ・ほかのページとほぼ同じページがあれば、まとめるか消すのがよいでしょう。
順位が落ちたら、再審査リクエストを出せばいい?
再審査リクエストは、Google の担当者による「手動による対策」を受けたサイトが、問題を直したあとに出すものです(出典:Search Console ヘルプ「手動による対策レポート」)。手動による対策レポートに何も出ていなければ、出す場面はありません。直したら、あとは自動の仕組みが学習するのを待つことになります。
コアアップデートとは何が違う?
コアアップデートは、検索結果全体の評価の仕組みを見直すものです。スパムアップデートは、スパムポリシーに違反しているサイトを見つける仕組みを改良するものです。2026年は3月と5月にコアアップデートがありました。
まとめ
- 2026年9月スパムアップデートは、日本時間9月25日から全言語で展開中。完了まで最大2週間
- 何を狙ったかは発表されていない。「AI狙い撃ち」は公式の説明ではない
- Google の公式の立場は「AIかどうかではなく、役に立たないページの大量生成がスパム」
- 完了を待ってから Search Console で前後を比べ、16種類のポリシーに当てはまるものがないか確かめる
検索全体の考え方については「【2026年9月】SEO・AIO対策まとめ|Google公式と業界調査」にまとめています。
参考にした公式情報
- Google 検索ステータス ダッシュボード「September 2026 spam update」
- Google 検索ステータス ダッシュボード ランキングの更新履歴
- Google 検索セントラル「Google 検索のスパム アップデートとサイト」
- Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
- Search Console ヘルプ「手動による対策レポート」
※この記事は2026年9月30日時点の情報です。完了の発表があれば追記します。
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