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AI・生成AI 2026年10月18日

DeepSeek V4.1 Flashで開発は安くなる?Claude Codeの定額と比べた

かつ

かつ

2026/10/18

DeepSeek V4.1 Flashで開発は安くなる?Claude Codeの定額と比べた/30日分の使用量で計算した月の費用:Claude Max 20x 200ドル、DeepSeek Flash 194〜387ドル、DeepSeek V4 Pro 1,061〜2,122ドル(カツプロ調べ)

DeepSeek が 2026年10月17日に新しいモデル「DeepSeek-V4.1-Flash-1017」を出しました。性能が上がって、料金は安いままです。「Claude Code の月額をやめて DeepSeek に替えれば、開発の費用を下げられるのでは?」と考えた人も多いと思います。

この記事では、DeepSeek と Anthropic の公式の資料と、カツプロの開発で実際に Claude Code を使った30日分の量をもとに、次のことをまとめます。

  • 新しいモデルは何が変わったのか、ほかのモデルと比べてどのくらいの性能か
  • DeepSeek に月額のプランはあるのか、料金はいくらか
  • Claude Code の定額と比べて、本当に安くなるのか(カツプロの使用量で計算)
  • どういう人に向いていて、どういう人に向いていないか
  • 送った情報はどう扱われるか

まず結論:毎日たくさん開発する人は、Claude Code の定額のほうが安い

内容
DeepSeek の月額プラン ありません。 使った分だけ払う API の料金だけです
カツプロの30日分の使用量で計算すると 安いほうのモデル(Flash)でも 月$194〜387、上位のモデル(V4 Pro)なら 月$1,061〜2,122(カツプロ調べ)
比べた Claude の定額 Max 20x は 月$200
向いている人 使用量が少ない人、大量の文章を API で自動処理する人、お客さんの情報を扱わない作業
向いていない人 毎日長時間 AI に開発させる人、受託の仕事や個人情報を扱う人、画像・動画も作りたい人

単価だけを見ると DeepSeek はとても安いのですが、AI に開発させると「前に読んだ文の読み直し」の量が多くなり、合計では安くなりません。理由は下で説明します。

DeepSeek-V4.1-Flash-1017 は何が変わったのか

DeepSeek の発表では、前のバージョンより 「ベンチマークの性能が上がり、作業が速く終わり、出力が短くなった」 とされています。最初から最後までの開発(ゲームや3Dのモデル作りの例が挙げられています)も、自分で結果を見直しながら学ぶ強化学習で良くなったと書かれています。

  • 使える場所:DeepSeek の Web サイト、アプリ、API
  • モデルの重み(中身のデータ)は Hugging Face と ModelScope で公開されています

出典:DeepSeek-V4.1-Flash-1017 Release|DeepSeek API Docs

ほかのモデルとの性能の比較(DeepSeek の発表より)

DeepSeek が発表した表から、前のバージョン、GPT 5.6-Sol、Claude Opus 5 との比較を抜き出しました。数字が大きいほど成績が良い試験です。

試験 V4.1-Flash-1017 前の V4.1-Flash GPT 5.6-Sol Claude Opus 5
HLE(道具なしの難問) 42.6 36.8 44.5 56.3
Terminal-Bench 4.0(ターミナル操作) 42.3 31.2 39.9 51.8
DeepSWE v1.1(実際の開発作業) 77.0 74.2 73.0 74.0
ProgramBench(プログラミング) 29.1 20.3 23.0 37.0
NL2Repo-Bench(文章からリポジトリを作る) 68.2 65.4 56.8 75.3
Automation-Bench V1.0.6(自動化) 60.5 54.8 45.8 50.3
Agents' Last Exam(エージェントの総合) 35.4 31.8 26.7 28.6
Apex Bench v1.1 72.1 64.6 54.3 65.8

※HLE の V4.1-Flash-1017 と前の V4.1-Flash は、文字だけの問題に絞った成績です(表の注より)。Terminal-Bench 4.0 は Claude Code の仕組みの上で測ったと注に書かれています。

出典:DeepSeek の公式 X(@deepseek_ai)の 2026年10月17日の投稿と、上のリリースノートの表

読み取れることは次の3つです。

  • 前のバージョンからは、どの試験でも成績が上がっています
  • Claude Opus 5 には、難問・ターミナル操作・プログラミング・リポジトリ作りで負けていて、実際の開発作業・自動化・エージェントの試験では勝っています
  • 比べている相手は Opus 5 です。Anthropic にはそれより新しいモデルもありますが、表には入っていません

なお、これは DeepSeek 自身が測った数字です。

DeepSeek に月額プランはない。料金は使った分だけ

DeepSeek の公式の料金ページに載っているのは、使った分だけ払う API の料金だけです。月額で使い放題になる公式のプランはありません。

ネットには「DeepSeek のコーディングプラン」として月額で売っているサイトもありますが、DeepSeek 社の製品ではありません。間に別の会社が入るので、送った情報がどこを通るのかも分かりにくくなります。

料金(100万トークンあたり・米ドル)

モデル 前に読んだ文の読み直し 新しく読む文 AI が書く文
deepseek-flash(V4.1-Flash-1017) $0.006 $0.30 $1.20
deepseek-v4-pro $0.044 $1.32 $3.96

表は混み合う時間(ピーク)の料金です。それ以外の時間は 半額 になります。

  • ピークの時間:平日の UTC 01:00〜04:00 と 06:00〜10:00(中国の祝日を除く)
  • 日本時間にすると 平日の10時〜13時と15時〜19時 です。日本で仕事をしている時間は、ほぼ高いほうの料金になります

ほかにも、次の点が料金ページに書かれています。

  • 両方のモデルとも、一度に読める量は100万トークンです
  • 画像を 読む ことができるのは deepseek-flash だけです
  • Web 検索と Web ページの読み込み(Search/Fetch)は、それぞれ1,000回ごとに $0.75 かかります。Claude Code などから使う場合は今は無料ですが、2026年11月1日(北京時間0時)から料金がかかります

出典:Models & Pricing|DeepSeek API Docs

Claude Code の中身を DeepSeek に替えることもできる

DeepSeek は Claude Code と同じ形でやり取りできる入口を用意していて、設定の手順も公式に出しています。Claude Code の画面や使い方はそのままで、答えを出す AI だけが DeepSeek に替わります。

Windows の PowerShell なら、次のように設定してから claude を起動します(公式の手順の値をそのまま書いています)。

$env:ANTHROPIC_BASE_URL = "https://api.deepseek.com/anthropic"
$env:ANTHROPIC_AUTH_TOKEN = "(DeepSeek の API キー)"
$env:ANTHROPIC_MODEL = "deepseek-flash[1m]"
$env:ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL = "deepseek-flash[1m]"
$env:ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL = "deepseek-flash[1m]"
$env:ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL = "deepseek-flash"
$env:CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL = "deepseek-flash"
$env:CLAUDE_CODE_EFFORT_LEVEL = "max"
$env:CLAUDE_CODE_AUTO_COMPACT_WINDOW = "786432"
claude

気をつけたいのは、モデルの名前の読み替えです。DeepSeek 側では、名前が claude-opus で始まるものは上位の deepseek-v4-pro に、claude-sonnet や claude-haiku で始まるものは deepseek-flash に読み替えられます。設定によっては、気づかないうちに高いほうのモデルの料金がかかります。

出典:Claude Code|DeepSeek API Docs、Anthropic API|DeepSeek API Docs

カツプロの使用量で計算すると、安くならなかった

ここからはカツプロ調べです。カツプロの開発では Claude Code を毎日使っています。手元に残っている記録から、2026年9月18日〜10月17日の30日分の使用量を集計しました。

項目 30日分の量
AI への依頼の回数 78,999回
前に読んだ文の読み直し 278.5億トークン
新しく読んだ文 5.1億トークン
AI が書いた文 5,505万トークン

これを DeepSeek の料金に当てはめました。下の幅は、全部が半額の時間に収まった場合から、全部がピークの料金だった場合までです。

月の費用
Claude の Max 20x(定額) $200
DeepSeek Flash $194〜387
DeepSeek V4 Pro $1,061〜2,122

(カツプロ調べ。Max 20x の料金は What is the Max plan?|Claude Help Center)

安くならない理由は「読み直し」の量

Claude Code のような開発用の AI は、1回やり取りするたびに、それまでの会話や読んだファイルを丸ごと読み直します。そのため、AI が書く文よりも、読み直す文のほうがずっと多くなります。上の表でも、読み直しは AI が書いた文の約500倍です。

V4 Pro で計算すると、内訳は次のとおりです(ピークの料金の場合)。

  • 読み直し:278.5億 × $0.044 ÷ 100万 = 約$1,225
  • 新しく読んだ文:5.1億 × $1.32 ÷ 100万 = 約$678
  • AI が書いた文:5,505万 × $3.96 ÷ 100万 = 約$218

1語あたりの単価は安くても、量が多いので合計は大きくなります。Claude の定額は、この量をまとめて引き受けてくれているので、毎日たくさん使う人にはむしろ割安です。

なお、この計算は「読み直しの割引が Claude と同じ割合で効く」という前提です。DeepSeek は Claude Code の割引の指示(cache_control)を無視して、自前のやり方で判定すると書いています。割引が効く割合が下がれば、上の金額より高くなります。

使用量が少ない人なら逆転する

カツプロの使用量の10分の1なら、DeepSeek Flash は月$19〜39くらいです。Claude の Pro は月$20(月払いの場合)なので、同じくらいになります。

  • 「たまにしか使わないけれど、Pro の枠では足りない日がある」くらいの人なら、DeepSeek にする理由があります
  • 毎日何時間も AI に開発させる人は、定額のほうが安く済みます

出典:Pricing|Claude

送った情報はどう扱われるか

DeepSeek のプライバシーポリシー(2026年2月10日更新)には、次のように書かれています。

  • 集めた情報は 中華人民共和国にあるサーバー に保存する
  • 送った内容は、機械学習のモデルの学習や改善に使う
  • 学習に使うことを断る権利はあり、privacy@deepseek.com に申し出る
  • 法律を守るために必要と判断したときは、法執行機関や公的機関に情報を渡すことがある

API で送った内容が学習の対象から外れるかどうかは、はっきり書かれていません。

出典:DeepSeek プライバシーポリシー

お客さんから預かったコード、個人情報、ログインや決済まわりの作業を送るのは、守秘義務やセキュリティの面で説明がつきにくいと考えます。

画像や動画は作れない

DeepSeek の API でできるのは、文章のやり取りと、画像を読み取ることまでです。公式ドキュメントにある入口はチャットの1つだけで、画像生成・動画生成・音声の入口はありません。

画像や動画も AI で作っている人は、そこは別のサービスを使い続けることになります。

出典:DeepSeek API Docs

メリットとデメリット

メリット デメリット
1語あたりの単価がとても安い 月額プランがなく、使うほど費用が増える
平日の日中以外は半額になる 日本の仕事の時間はほぼピークの料金
Claude Code の画面のまま使える モデル名の読み替えで、高いほうの料金になることがある
一度に100万トークンまで読める 情報は中国のサーバーに保存され、学習にも使われる
発表の試験では、開発作業や自動化で Opus 5 を上回るものもある 難問・ターミナル操作・プログラミングの試験では Opus 5 に負けている
モデルの重みが公開されている 画像・動画は作れない

向いている人・向いていない人

向いている人

  • AI での開発は週に数回くらいで、使用量が少ない人
  • ブログの下書きや分類など、大量の文章を API で自動処理する仕組みを作っている人(Claude Code ではなく API として使う場合)
  • 公開してよい情報だけを扱う、自分の試作や勉強用の作業
  • 夜や週末にまとめて処理できる作業(半額になる)

向いていない人

  • 毎日長時間、AI に開発させている人(定額のほうが安い)
  • 受託の仕事で、お客さんのコードや個人情報を扱う人
  • 画像や動画の生成も同じサービスで済ませたい人

ショート動画で見る

この記事の要点を、1分ほどのショート動画にまとめました。

まとめ

  • DeepSeek-V4.1-Flash-1017 は、前のバージョンより性能が上がった安いモデルです
  • ただし月額プランはなく、使った分だけ払います
  • カツプロの使用量で計算すると、安いほうの Flash でも Claude の Max 20x(月$200)と同じか、それより高くなりました
  • 使用量が少ない人、API で文章を大量に処理する人には向いています
  • 情報が中国のサーバーに保存される点は、受託の仕事では特に注意が必要です

プログラミングに強い AI の選び方は「プログラミングに強いAIはどれ?2026年9月の最新モデルと選び方」、Claude Code の使い方は「Claude CodeはVS Code版で足りる?デスクトップ版との違いを公式情報と実画面で比較」にまとめています。

この記事の著者・監修

カツ
生成AIエンジニア/フロントエンドエンジニア/舞台監督などなど

カツ

カツプロ運営者のカツです! AI・Web関連から、日常のことなど、私目線の回答も交えながらお伝えします!

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